筑波大学附属図書館展示Blog  2009年10月
筑波大学附属図書館で開催している特別展・企画展のスタッフブログを復元したものです。
※展示当時の情報を尊重し、参照リンク先URLやコメント等は基本的に当時のまま掲載しております。

本日17時、特別展が終了しました。気になる来場者数は、1334人。

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 ご来場いただいた皆様ほんとうにありがとうございました。
 本日山澤先生は出張のためご不在だったのですが、朝、別れを惜しむように、展示の見納めにいらっしゃっていました。片づけてしまうのは名残惜しいですが、月曜からは常設展への復旧作業に入ります。貴重書展示室は11月2日(月)~11月10日(火)の間、閉室となります。ご了承ください。
 このブログは、月曜日が最終回となる予定です。あと少しおつきあいくださいね。

今回の展示企画を行った教員のMYです(イニシャル・トークにする意味がない気もしますが…)。お待たせしました。会期終盤まで引っ張ってしまいましたが,今年,実際に行われた秋の東照宮千人行列の模様を御報告します。
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 心配されていた天候も,東照大権現の御利益か,大丈夫でした。途中で日が差しました。10時に御旅所から御迎榊(おむかえさかき)が出発し,東照宮境内の神輿を迎えに行ったはず…。というのも,観光客が大勢おしかけた恩恵で,道路が渋滞し,間に合いませんでした。御旅所脇を経て,中山通りに入ったら,人・人・人!
 一念発起し,石鳥居の南に直線に伸びる表参道近くまでたどりつきました。が,それ以上は進めず,二社一寺共通拝観券を販売する案内所の脇で見物することにしました。ここは「化物坂(ばけものざか)」と呼ばれる石段のところです。近くには,御迎榊の枝葉を白張(しらはり)からもらった人たちがいて,安永5年(1776)10代将軍家治の社参のさいに成島和鼎が紀行文「二荒山御供記」に記した世界が広がっていました。
 11時に東照宮を出発した神輿渡御の行列の先頭を進む先駆(せんく)が次第に近づいてきます。その後には「日光山祭礼絵図」に描かれた装束のまま供奉する人たちが続きます。兵士鉾持に始まり,里山伏に至るまで,文字通り時代絵巻が続きます。いくつかピックアップし,「今日のお目見え」と対照させながら紹介しましょう。

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其の十九二十で紹介した神人・八乙女。大拍子が右手に見えます。

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其の三に連載した鉄炮・弓・鎗持。鉄炮は,
「日光御参詣警固絵図」に描かれる本物の武士と同じように,
赤い錦の袋に入れられています。

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其の六の鎧武者。
千人行列の代名詞のような存在ですが,やはり圧巻です。

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其の九の童形。
頭に十二支と花瓔珞(はなようらく)の立物をつけています。

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其の七の掛面と其の十七の御翳(おんさしば)。

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其の十四十五で紹介した御太刀・御旗を背負う神職。
現在は東照宮の権宮司と全総務部長のお2人の禰宜がお勤めです。

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其の十二で紹介した宝剣の斎鉾,さらにその後に祭鉾が続きます。

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東遊の伶人。其の二十一で紹介した絵巻そのままの姿です。

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神輿渡御の主役です。其の十三では,日光奉行支配吟味役が音頭を取っていました。
賽銭が投げ込まれるチャリン,チャリンという音が響きます。

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1人だけとなった里山伏です。
其の二十三に見える大千度行者・日光山伏は姿を消しました。

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神輿渡御が済むと,御旅所祭が始まります。
御旅所を訪れるたびに,「日光山御祭礼絵図」に
実際のようすを描き込まれていることを実感します。
(写真は御旅所祭終了後に撮影)

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東遊です。拝殿柱に立てかけられた御翳もわかるでしょうか?

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午後1時に神輿の還御(かんぎょ)が始まります。
御旅所から東照宮まで,渡御のときと同じ隊形で行列がなされます。
観光客もずいぶん減ってゆっくり見られました。
神輿に随う白張のなかに,よく見ると猿面の子どもがいました。
腰に着けた猿面は映っていません。

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ところで,御旅所祭の出仕者が使用するお清め用の手水には,曲物・指物が使われています。貝原益軒「日光名勝記」や鷹橋義武「日光山名跡誌」,植田孟縉「日光山志」に,門前町の特産物と記される木工品です。高度経済成長期を境に,その技術は途絶えてしまいましたが,近世には日光物と呼ばれ,重要な地場産業でした。まつりから,地域の産業のあり方もうかがえます。

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余談になりますが,これは輪王寺の御物見(おものみ)という建物です。
将軍が日光社参をしたさいには,ここで輪王寺宮とともに渡御を見物しました。
現在は,近世と同様,輪王寺門跡が見物されます。

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まつり見物も終えて,帰路につきました。
神橋がひときわ美しく撮影できたので,お見せします。

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折角の機会ですので,神橋北岸地点から本宮下の仮番所があった方を眺めてみました。自動車が見えるあたりにあったはずですが…。遠いですね。「日光神橋勤番絵図」に描かれた御目見(おめみえ)の場面を思い起こすと,自分の立つ地点が将軍がいたあたり。そこから日光山の社家・出家が御目見のために立っている本宮下御番所のあたりは本当に遠い。人は小さくしか見えません(web上では見えないかも…)。御目見とは何であったのか,考えさせられます。

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帰るころになって気がつきましたが,山内は紅葉がはじまったところです。
きれいだな,と思っていたら,日が差して,ひときわ美しく、輝いて見えます。

 そこで一句(芭蕉ファンのみなさん,ごめんなさい)。
  あらとうと 紅葉かがやく 日の光

 調子にのって,もう一句。
  古寺の路(みち) 日の光さし 紅葉栄ゆ

 連歌・俳諧貴重書展を企画された先生方から確実にお叱りを受けそうですが…
 秋の千人行列見聞記は,これにて千秋楽

comments[2009-10-30/M]

鮮やかな写真とレポートをありがとうございます。「今日のお目見え」と見比べると、本当に当時と同じ!長い年月ずっと引き継がれて行事が続いていることに驚きます。ところで、今週末も日光を訪れる企画展スタッフがいるようです。日光ブーム起こっています。

Blogを読んでいただきありがとうございます。Webページ作成担当のS.Nです。
 Mさんによる「江戸時代の人々に挑戦」連載も無事終了し、本日は「今日のお目見え」も最終の公開を終えました~。山澤先生による特別お目見えのご提案もあり、ついに最終形のお披露目です!
 振り返ってみると、個人的にお気に入りは「其の十 猿面」の一番右の子供猿。その姿は賽銭(おひねり)を拾うかわいい子どもというよりは、寝っころがってテレビを観ながらポテチを食べる私のよう。すいません、くだらない感想になってしまいました。今まで楽しみにご覧いただいた皆様、どうもありがとうございました!

最終回です。
江戸時代の人々に挑戦 予告編
江戸時代の人々に挑戦(1) 宇都宮市街地
江戸時代の人々に挑戦(2) ~徳次郎
江戸時代の人々に挑戦(3) ~杉並木寄進碑(山口)
江戸時代の人々に挑戦(4) ~野口

※地図で 宇都宮~日光(4)を表示

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■山王参道入口、並木太郎【15:13通過】
 「宇都宮より三之山伐透し山道守護絵図」に入ったあたりを歩いているはずなのですが、絵図の中の「山王」(=現在の日枝神社)が見つかりません。
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 「生岡神社」の文字と石灯籠のようなものがあり、その先に何かあるかも、と草をかき分け進んで行きましたが、すぐ線路に阻まれました。
 脚は草の実だらけだし、小雨は降ってるし、神社は見つからないし、時間はないし・・・気が遠くなりかけましたが、あきらめて先に進みました。
 が、あのときの石灯籠が、この参道入口にあるものだと気付いたのは、山澤先生が展示用に用意してくださった写真を見たときです!
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 くやしいー、写真撮り損ねました。どうぞ皆様、展示室の写真をご覧ください。
 道を隔てた反対側には、並木太郎と呼ばれる杉の木があります。並木の中で一番大きいそうです。確かに大きいですが、正直言って他の杉よりも突出して大きいのかどうかよくわかりません。
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 続いて「宇都宮より四之山伐透し山道守護絵図」の範囲へ進みます。


■尾立岩、明治天皇御小休所【15:20通過】
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 明治天皇御小休所があるということは、尾立岩もこの近くです。しかし、見当たりません。
 おぉ!家の外で車の手入れをしている男性が!渡りに船。「このあたりに尾立岩というのがあると聞いたのですが」と聞いてみると、すぐそことのこと。道まで出てきて教えてくれました。
 「これです」。??全くわかりません。「どれでしょう?」手でぐるっと円を描いて教えてくれました。
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 この5メートルくらいの草のかたまりみたいなのがそうらしいです。よく見ると、右下には祠があります。
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 「絵図で見たんですけど、岩の上に尾がちょろっと立ってるみたいなのは、ホントにあるんですか?」
 「ありますよ。でもこの時期はダメですね。草が枯れてる時は見えるんですけど」
 「なるほど~。助かりました。ありがとうございました。」
 行く前にいくつか写真を見たのですが、尾が判別できるものはなかったのです。そういうことかー。

 しかし、その2日後、山澤先生の写真を見ると、ちゃんと尾っぽがあるじゃないですか!先生自ら「奇跡の写真」と呼ぶその写真、未見の方はぜひ展示室でご覧下さい。


■筋違橋【15:34通過】
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 絵図の右端にある橋です。このあたりから上り坂。限界に近付きつつある足にはキツイ。


■JR日光駅【15:45通過】
 人がたくさん!1日孤独に歩いてきたので、別世界に来てしまったようです。 本格的に雨が降り始めました。みんな傘をさしたり、合羽を着たりしています。


■鉢石【16:03通過】
 鉢石宿の名前の由来となったというこの石を探しましたが、またしても、見つかりません。神橋近くまで来てしまいました。
 地元の方らしき人に聞いてみると快く教えてくれました。
 「はついしってどこにあるんですか?」
 「あー、ずいぶん行き過ぎちゃったねぇ。あそこに看板見える?日本生命と三ツ山羊羹の駐車場の間を降りたとこだよ」
 「ありがとうございます~」

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■神橋【16:09到着】
 たどり着きました!
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 雨に霞む神橋。

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 神橋の元には下乗石。「石」部分が埋まってます。

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 こちらは仮橋。一般の通行用。

 3つの絵は「日光神橋勤番絵図」からです。

 ここにも松平正綱の杉並木寄進碑があります。
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 宇都宮城址【6:32出発】、神橋【16:09到着】。
 休憩時間を除くと、8時間30分かかりました。38キロとすると、時速約4.5キロ。もうちょっと早く着けると予想していました。途中、時間短縮のため走ったのも入れてこの速度とはどういうこと?ポイントを探しながら、写真撮りながらなので、こんなもんでしょうか。
 前にも書きましたが、江戸時代の人々は本当にすごい!私は1日歩いただけで、股関節と足の甲の痛みがひどく、もうこれ以上は歩けない状態でした。日ごろの鍛錬が違うのでしょうか。これを8日間繰り返すなんて、想像もできません。
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 さて、将軍一行の東照宮参拝は翌日でしょうけれど、私は次の日仕事です。帰らねばなりません。東照宮へ急ぎます。
 16時30分到着この時間からは家康のお墓は見られませんけどいいですか?と念押しされて拝観料を支払う。今回一番確認したかったのは、陽明門の天井です。ポスターに使用されているあの龍です。果たしてそこにあったのは。
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 昇龍、降龍。薄暗い場所でフラッシュなしで撮ったこともありますが、それにしてもどうしてこんな・・・。こちらの写真はいつとったものなのでしょうか。

 達成感とショック、複雑な気持ちで帰途についたのでした。
(終わり)

 長い連載を読んでくださった皆様、ありがとうございました。最後、明るく終われずごめんなさい。

comments[2009-10-29/YF]

江戸時代の人もすごいけどMさんもすごい!敬服です。>先生の解説によると警固をしていた百人組は甲賀とか忍者系に縁のある人たち。歩き方とか違うんじゃないでしょうか。「忍者走り」っていう腰を落としてヒタヒタと。楽しい連載ありがとうございました。

comments[2009-10-29/MY]

すばらしい連載ありがとうございました。続きは今日かな?と毎日楽しみにしていたのですが,いきなり最終回になるとは… 予想外でした。明日から楽しみが一つなくなってしまいました。国宝陽明門ですら,写真のように痛みが激しい部分があります。日光山にはお抱えの職人組織が育成されており,現在まで少しずつ修復工事が行われています。そうした維持のための人材育成という点も,世界遺産指定を申請したときの理由の一つでした。明日からは,バックナンバーを読み返したいと思います。

comments[2009-10-29/MY]

YFさんのコメントに付け加えさせていただきます。
 江戸時代の大名行列というと,下に,下に,と優雅に行進するような印象がありますが,実は走るような速さだった,という話もあります。社参行列も,けっこう早足だったんだな,とMさんの踏破記録を見て感じました。研究において追体験することの重要さを学ばせていただきました。脱帽です。
 ところで,大名行列の実態については,つい最近,國學院大學の根岸茂夫先生が『大名行列を解剖する―江戸の人材派遣―』(吉川弘文館)という御著書を出版されました。私も精読中なのですが,ひじょうに勉強になりますので,ご一読をお薦めします(図書館にも配架していただけるとありがたいですね。ご検討をお願いします)。

comments[2009-10-30/M]

YFさん
 あたたかいお言葉ありがとうございます。絵図に「甲賀組入」などと書かれているのは、ホントに忍者系の人々なのですね。山を忍者がかけめぐっているところを想像して、一人にやにやしてしまいました。修行を続けます(笑)。
 MYさん
 身に余るお言葉、恐縮です。大名行列が走るような速さ!それはちょっとびっくりです。社参も、ご威光を示すべくゆったり重々しく進んでいくものと想像していたのですが、走るはめになるとは・・・。修復工事についてうかがって、少しほっとしました。観光地であること、文化財として保護されていくことが、うまく並立していってほしいと思います。

昨日は、日曜日の代休をいただいていました。用事で土浦を訪れていたのですが、ふと見ると市立博物館の看板が。
 Oさんの高瀬舟の記事を思い出し、入館してみました。
 ありました!5分の1模型でも、3~4メートルの長さがあります。これなら橋になりますね。(ごめんなさい、写真なしです。ふと訪れたので、カメラも携帯も不携帯でした)

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 実は私、土浦市立博物館を訪れるのは今回初めて。なぜ今まで来なかったのかと後悔するほど面白かったですなかでも、山村才助旧蔵の「坤輿万国全図」には感動。素晴らしい。(山村才助については、H19展示の図録33ページをご覧ください。pdfです)
 入館料105円。駐車場完備。昔の道具を触れるコーナーなどお子様連れでも楽しめそう。おすすめスポットに急浮上です。
 博物館のあとは、お隣の亀城公園へ。土浦城跡です。再建された2つの櫓、その間の本丸があったと思われる場所はとても狭くてちょっとびっくり。櫓門は江戸初期のものが現存しています。ここにも、山村才助の石碑。そして、猿がいます。なんで猿?
 すぐご近所なのに、日常から離れて、タイムスリップしたような休日でした。小田城跡にも行ってみようかなー。
 (あまり特別展に関係ない記事ですみません)

comments[2009-10-28/ヨネザアド]

土浦市立図書館の坤輿図は逸品です。茨城県の図書館員・博物館職員ならば,必見のものだと思いますね。

comments[2009-10-29/M]

ヨネザアドさま、コメントありがとうございます。茨城県の図書館員・博物館職員ならば,必見のものだと思いますね。返す言葉もありません・・・。筑波大の皆さんの中でもし未見の方、見に行かれることを強くおすすめします。30日からは企画展企画展「古代の筑波山信仰-内海をめぐる祭祀の源流-」も始まるようです。
http://www.city.tsuchiura.lg.jp/section.php?code=43

comments[2009-10-30/FS]

土浦の地元民です。ぜひおいでください。いつでもすいてます(と言うのはほめ言葉なのか?)。亀城公園の土浦城東櫓(復元されたもの)も博物館の入館券で入れますのでお得です。

comments[2009-10-30/FS]

連続コメントになりますが、小田城跡は土浦市立博物館よりも、もっとすいています(笑)歴史上名高い小田城ですが、かつては関東鉄道筑波線が城跡を縦断する形で線路が敷設されていました(汗)いまは、りんりんロードというサイクリングロードがすぐ近くを通っていますので、自転車で行くのもいいですよ。

comments[2009-10-30/M]

FSさん、コメントありがとうございます。つくばの研究機関の展示室等けっこう人が入っているのに、あれだけの展示ですいてるのはもったいないです。東櫓はまだ新しい木の匂いがしました。眺めはそれほどでもないけれど、階段をのぼるとお城気分が味わえますね。小田城跡は何もないらしいという噂もありますが、寒くなる前にサイクリングに行ってきたいと思います。

なんだか展示が終わってしまったかのようなタイトルですがそうではありません。本日の入場者が県内H高校の1年生の皆さん70名が入場して行ってくださったので学園祭中日(講演会のあった日)に次ぐ114人と百の大台に乗りました。
 今回の展示は絵図があってわかりやすかったりきれいな紙に美しい文字が書かれていたりと見て楽しめるようになっているので15分程度の短い滞在時間でも楽しんでいただけたようです。
 そして残りの44名の中に超大物が。筑波大学で大物といえばやはり学長先生ですね。山田先生は警固(!)もお一人と気さくな感じで登場し山澤先生と清登先生の解説をお聞きになっていました。予定時間は30分程度だったらしいですがもう少し長く熱心にご覧いただきました。

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 解説役のお二人の先生がそれぞれ展示資料について「図書館でちゃんと保管してあるのでよい状態です。」「これは写本の中で一番美しいものです。」と説明くださいました。
 図書館にある貴重なたくさんの資料をこれからも何百年と伝えてゆく使命にかかわっている者としてしっかりしなければと思いを新たにしました。
 清登先生、山澤先生ご説明ありがとうございました。

まだ続くのか!との声が聞こえてきそうですが、もう少しお付き合いください。展示期間終了前にはなんとか終わらせたいです。
江戸時代の人々に挑戦 予告編
江戸時代の人々に挑戦(1) 宇都宮市街地
江戸時代の人々に挑戦(2) ~徳次郎
江戸時代の人々に挑戦(3) ~杉並木寄進碑(山口)

今回は絵図は出てきません。杉並木ばかりです
※地図で 宇都宮~日光(3)を表示


■大沢【11:52通過】
 車も通らず、人も誰もいない、という杉並木ひとりじめ状態を10分程度堪能し、普通の道へ戻ります。

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 このあたりで小雨が降ってきました前夜の天気予報は「晴れときどき曇り」。もちろん雨具は持っていません。帽子とウインドブレーカーでしのぎます。
 大沢の市街地(?)を抜けると、今度は車道の両側に見事な杉並木。
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 しかし、車の隣をずっと歩いて行くのは、なかなかつらいものがあります。並木の外側に歩道がある部分もありますが、途中で藪に突入して道なき道を行くことになったり、どちらにしても歩きにくい。

■水無【12:40通過】
 苦しみつつも、少しずつ進んでいきます。今度は車道から分かれ、舗装されていない杉並木。
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 こんなに杉並木の写真ばかり並べても違いがわからないって?違うんですよ!歩いてみればわかります(半ばヤケ!)。これはこれで、砂利に足をとられ歩きにくい・・・そう、このあたりで足にかなり疲労がきていたのでした。
 杉の中には、プレートがついていて個人や団体の名前が書いてあるものがあります。
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 何だろう?と思っていたのですが、保護活動として「日光杉並木オーナー制度」というのがあるようです。

■森友 昼食【12:58着 13:55発】
 腹も減り、足もガタガタ、もうこれ以上進めない。というところに、古民家を利用した食事処があり、吸い込まれるように入店。店名は書きませんが、ここのお店のお料理が夢のように美味しくて、お店の方とゆったり杉談義などしてしまい、いつの間にか1時間が経過してしまっていました。(その方は、東照宮の鳥居を入った左側の杉がお好きだそうです)

■七本桜の一里塚、並木ホテル【14:06通過】
 この一里塚に植えられた杉は、根元がくさって空洞ができ大人が四人位入れるところから、並木ホテルと呼ばれているそうです。
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 縮尺がわかりにくいかと思いますが、大きな人でもかがまずに余裕で入れるくらい大きい穴です。
 この時点で、行程の3分の1がまだ残っていることに焦りを感じはじめました。というわけで、少し走り、時間を短縮。荷物があり思うように走れず、また踏切で足止めを食ったり・・・とそれほど進まないのですが。このあたりになってくると、杉並木を散歩する方々もちらほらいらっしゃいました。カメラと地図を手に走る私は、とても異様だったはず。
 今市宿は走って通りぬけたので、何の記録もありません。

■瀬川の一里塚【14:37通過】
 日光まであと2里。また走ります。

■石畳の杉並木【14:43通過】
 このあたりは、砂利道ではなく、石畳の杉並木でした。
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 じっくり味わう暇もなく、少し走ります。

■野口【14:58通過】
 杉並木を離れ国道へ出ます。狭い道を車が通って行くので、ここからは走れなさそうです。道の反対側のガソリンスタンドのおじさんに「どこまで行くのー?」と声をかけられました。
 「東照宮まで」。
 「どっから歩いてんのー?」
 「宇都宮からですー」。
 「あと1時間くらいで着きますかねー?」と聞くと、「東照宮まで5キロだよ」との答え。よーし、がんばろう。

■ワサビの看板【15:01通過】
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 泣いてよろこぶ・・・というインパクトのある言葉につられて撮ったわけではありません。
 「宇都宮より四之山伐透し山道守護絵図」の右端、尾立岩の隣に「ワサビ沢」との文字があるのです。ワサビはこの沢が流れ込む野口村の特産物であった、と図録にあります。現在も、野口にワサビ園があるのですね。
 野口ということで「宇都宮より三之山伐透し山道守護絵図」の範囲に突入していますが、今日はここまで。
(つづく)

comments[2009-10-27/FM]

毎回、面白いですね~。こういう連載形式だと、今回はどんな内容だろう、とワクワクしますが、いつも楽しんで読んでいます。日光に行っても、杉並木はクルマで通り過ぎてしまうだけだったので、杉の写真をこうしてじっくり眺めていると味がありますね。次回も楽しみにしています。

comments[2009-10-27/YF]

杉並木いいですね。自分も歩いているような臨場感があります。「夢のようにおいしい」食事の中身の写真がないのが残念。あと5キロならMさんなら30分で走れますね。がんばれと応援したくなっています

comments[2009-10-28/M]

FMさん
 コメントありがとうございます。杉並木いいですよ~。途中、今市あたりで車をとめて少し散歩してみるのはいかがでしょう?私は、あまりに見すぎたので、最後の頃はもういい・・・という気分になってしまいましたが。
 YFさん
 食事を目の前におあずけができないので、写真が撮れないのです。「白身魚と野菜のみぞれ仕立て」、「地物きのこのパスタ」をいただきました。時間があればデザートも食べたかった!もう一度行きたい!(すみません。あまりにも個人的な内容で)このあとは絵図のポイントを探して右往左往・・・時間がかかりました。

本日は天候も悪いのですが学生さん風の方がぽつぽつ見てくださっています。お昼からは山澤先生のお知り合いの方が展示をみてくださったのですが何と日光山図会や参考展示の日光御山之絵図(展示室入口から正面に見える2枚の絵図)に載っている「律院」というお寺で修行をしたことのある(現在も修行中?)の方でした。

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 律院は天台宗の修練道場であり、天台の正しい教えをすすめ、 仏法の戒律を実践するという目的を持つ由緒正しいお寺だそうです。その方は頭をすっきりと丸められ眼光鋭く足取りも軽快で、なるほどと納得。
 日光の絵図に載っているところの現在の姿はMさんの連載にも時々登場しますが今と昔、重ねてみると感慨深いものがありますね。

昨日に引き続き、俳文学会の方々ほか、学外からのお客様を多数お迎えし、大盛況の一日となりました。
 学会の方々は、われら素人とは見方が違う!ご研究内容に関連の展示ということで、グループで時間をかけて熱心にご覧になっていた様子です。京都北野社で、毎年の神事として正月三日の連歌会で詠まれた、裏白懐紙。現時点でこの原懐紙が確認されているのは、この筑波大学所蔵のもののみ、ということで大変重要な資料なのです。
 そして、本日、入場者数が1000人を突破しました。

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 あと10人!あと4人!とFさんが逐一見張っていたのですが、1000人超えの瞬間は見逃してしまいました。(カウンターを押さずに入場されている方もたくさんいらっしゃるようなので、もっとたくさんの方にご覧いただいているとは思うのですが・・・)ご観覧いただいた皆様、心よりお礼を申し上げます。
 今回の特別展、残すところあと5日となりました。まだご覧いただいていない方、もう一度見ておきたいという方、今週の金曜日までですよ~。

今年度の特別展期間中、最後の土日をむかえました。本日から26日まで、俳文学会全国大会が開催されています。同時開催の連歌俳諧貴重書展をおこなっている第2展示室にも、学会関係の方からご家族連れの方まで、多数のご来場を頂きました。本日はまず第2展示室のレポートからです。

[でがち]
 第2展示室では、先日の記事でご紹介した巻物のほかに、懐紙に記録された連歌も展示しています。写真は、室町~江戸時代初頭の頃の、北野神社恒例正月三日連歌始めの記録である「裏白懐紙」の展示です。裏白というのは、懐紙の裏面にはなにも書かれない方式のことです。

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 展示ケースにおさめられているため、8枚ずつ綴じてある懐紙の全部を見ることはできませんが、全枚分の電子化画像をこちらからたどって、ご覧いただけます。熱心に観覧されていた方に、1綴分をプリントアウトして差し上げたところたいへん喜ばれました。展示されている懐紙をみると、同じ作者が何句もつづけて詠んでいるかと思うと、まったく名前が出てこない時もあります。句を詠む順番があるのかしら?と疑問に思っていたところ、観覧中の方から出勝(でがち)という言葉を教えていただきました。詠む順番が決まっていなくて、先に思いついた人が詠むことを出勝というそうです。ありがとうございます。
 では、でがちの反対、順番が決まっているときは何でしょうか? でまけ??
 正解は、膝送り(ひざおくり)というそうです。
 綴じのいちばん最後の懐紙(名残ノ折)↓には、作者名と詠んだ句数が記されています。出勝の結果やいかに。
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 もう一つ、今度は第1展示室の本展示、徳川将軍日光社参の話題です。

[たかせぶね]
先日の山澤先生のギャラリートークで、将軍が通行するために高瀬舟を50艘繋いだ船橋が房川にかけられたと伺いました。高瀬舟といえば、小説に出てくる小船しか思い浮かばず、それを50艘繋いでも長さは足りなく、幅も二人くらいしか通れないのではと不思議だったのですが、今日山澤先生に伺って疑問が解けました。
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 房川の高瀬舟は京都の高瀬舟と違って、舟運に使う、長さ15,6メートルくらいの大きなものだそうです。それの5分の1の模型が土浦市立博物館にあるそうです。山澤先生ありがとうございました。

 1度に2つのテーマを楽しめる特別展も来週金曜日、30日までです。見るたびにあたらしい発見があるものですね。またのお越しをこころよりお待ちしています!


江戸時代の人々に挑戦 予告編
江戸時代の人々に挑戦(1) 宇都宮市街地
江戸時代の人々に挑戦(2) ~徳次郎

※地図で 宇都宮~日光(2)を表示

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 上徳次郎宿が描かれているこの「宇都宮より弐之山伐透し山道守護絵図」ですが、将軍の御小休所であるこんなにりっぱな安養院は、残念ながら現存していないようです。
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■秋葉神社社務所兼公民館【10:02通過】
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 裏手でとった写真。山が迫ってきています。絵図の山には、物見山、愛山、田子山、前山、坊山などと名前が書かれていますが、現在の地図でこのような名前の山は見つかりませんでした。

■石那田の一里塚【10:15通過】
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 船生街道入口近くにある一里塚。道の反対側にはお地蔵様も。
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■猪倉街道入口【10:30通過】
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 文挟方面へ向かうこの道、絵図の右端の「野道」と書かれた道が位置的には近いのですが関係あるかどうか・・・。
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■田川大橋【10:34通過】
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 これが、絵図右端の石那田橋にあたるものらしいです。
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 ここから「宇都宮より弐之山伐透し山道守護絵図」の外へ。なぜか行けども行けども地名が石那田。景色もあまり変化なし。雲が厚く薄暗くなり、まわりに人気もなく、車のすぐ脇を歩かなければならなかったり、歩道があっても荒れていたり・・・とつらいことづくしでした。途中、山栗が誰にも拾われずに大量に落ちていて、あぁ拾っていって栗ごはんにしたらうまかろうなぁ、しかし時間がない、とあきらめたり(山栗って甘いですよね)。

■宇都宮市と日光市の境目【11:13通過】
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 ここで初めて知りました。宇都宮と日光は隣り合っているのですね!「宇都宮から日光まで歩く」とは、実はこの境目をまたいだだけで終わってしまうのかもしれない、と脱力。今市市って最近までありませんでしたけ?疲労も蓄積し辛いモードに入っていたのですが、少し進むと、そんな気分が一気に晴れる風景が広がっていました。

■並木寄進碑【11:38通過】
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 本格的な杉並木が始まりました!国道から分かれ、ほとんど車も通らない道です。舗装された道の真ん中を味わって歩きます。
(つづく)

全国、山澤先生ファンのみなさま、お待たせいたしました。先日行われた講演会の画像がYouTubeで見られるようになりました。
 詳しくは講演会のページをごらんください。はじめの部分を以下に貼っておきますね。

 YouTube 特別講演会(Part1):8分09秒

台風のため延期になってしまった山澤先生のギャラリートークですが、下記の日程で開催していただけることになりました。

 10月22日(木)10時15分~ 約1時間程

 山澤先生のギャラリートークは、おそらく明日が最後となります。どうぞお聴き逃しなく。

comments[2009-10-22/S.N]

特別展スタッフのS.Nです。たった今、ギャラリートークを聞いてきましたが、まだ興奮しています。図録だと文字で情報が入ってきますので、自分では理解したつもりでも、ただ読んだだけという結果に終わってしまうこともしばしば。でもやっぱり「話を聞く」ことで理解度が違ってきますね。今更ながら今回の特別展の理解が深まりました。先生、貴重なお話ありがとうございました!

続きです。
江戸時代の人々に挑戦 予告編
江戸時代の人々に挑戦(1) 宇都宮市街地

※地図で 宇都宮~日光(1)を表示

■国道119号に合流【7:22通過】

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 追分から北へ進み、松原3丁目で国道119号に合流。道幅は広くなってきましたが、やはり普通の道です。

■雑木並木【7:45通過】
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 しばらく歩いて行くと、並木らしきものが見えてきました。宮環上戸祭交差点を過ぎたところ。杉だけではなく、桜、楓など、いろいろな木が混じっています。車道が一番真ん中、その外側に一段高くなって並木、さらに外側が歩道。この並木は途中途切れながら続き、だんだんと杉の割合が増えて行きます。

■上戸祭の一里塚【7:57通過】
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 歩きだして初めての一里塚です。江戸(日本橋)から28里、と看板にあります。(このあとの一里塚、見逃したもの多し)

■宇都宮北道路をくぐる【8:36通過】
■東北自動車道をくぐる【8:55通過】
■第六接合井【8:59通過】
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 道の右側になにやら素敵な建物。水道関係の施設のようです。

■山王団地入口【9:04通過】
 ・・・と、ここまで絵図とは全く関係ない写真を並べてきましたが、実は、このあたり、「宇都宮より壱之山伐透し山道守護絵図」(金井村~下徳治郎宿)に当たるところなんですよね。目印少なめなので、詳しくはわからないのですが。
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 警護されている山道もどのへんなのかよくわかりません。どれがどの山なのやら・・・しかし、山までは遠いです。
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■徳次郎交差点【9:23通過】
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 絵図左端の道の分岐は、もしかすると現在のこの交差点かも。「徳次郎」は「とくじら」と読むようなのですが(お店の名前などをみるとアルファベットで「TOKUJIRA」と書いてあったりします)、この交差点の標識はなぜか「Tokujiro」です。

■知賀都神社【9:34通過】
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 徳治郎宿の鎮守である知賀都神社。名前が書いていないので定かではありませんが、絵図左端にあるのは、この神社かもしれません。
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 この付近で10分ほど休憩。まだ距離的に3分の1以下ですが、少し疲れてきました。
(つづく)

本日から「連歌俳諧貴重書展」が始まりました。
 会場は、貴重書展示室より奥、和装本閲覧室です。

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 初日から多くの方々にご来場いただきました。用意した展示リストも1日でなくなり、またコピー。嬉しい悲鳴をあげております。

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賦何人連歌 : 慶長廿年三月吉日
 私の一番のお気に入りはこれです(すみません、文字と料紙が美しいから、という見た目だけの理由です)。展示品には「賦○○連歌」というタイトルのものがたくさんあるのですが、この○○がお題なのだそうです。この発句「若草にふくらむ心の花野かな 桃」が何人になるのか私にはよくわかりません・・・。詳しい方ぜひフォローをお願いします。


 「日光 描かれたご威光」も一部展示替えをしました。
 ・還御之節房川船橋勤番絵図
 ・還御之節喜沢村御固絵図
 新たにご覧いただけるのは、この2点です。
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 2度目、3度目のご来場、大歓迎です。お待ちしています。

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 10月16日(金)朝日新聞朝刊茨城版に、特別展の記事が掲載されました。そのおかげで、学外からのお客様、お問い合わせが少しずつ増えてきているようです。
 問い合わせといえば・・・今日聞いたびっくり!のお話。今回の特別展は栃木県内にも広報させていただいたのですが、山澤先生の講演会について日光市の公民館に問い合わせが殺到したそうです(筑波大ではなく日光で行われるものとの大きな期待により)。せっかくお問い合わせいただいたのに、ご来場いただけず、本当に残念です。
 が、そんな皆様のために遠くからでも、また当日見られなかった方でも、山澤先生の講演会を見ることができるしくみを、現在NさんとKさんが準備してくれています。楽しみにしていてくださいね!

本日は山澤先生の地元、日光から「日光古文書に親しむ会」の皆さん12名が足を運んでくださいました。さっそく先生のギャラリートークかなと思ったら三々五々、興味津々展示をご覧になっています。マイクロバス車中で先生の事前レクチャーを受けられて予習は済んだ状態だったのですね。先生から聞いたお話ですと元東照宮の職員の方もいらしたそうです。
 皆さん、遠いところありがとうございました。今日はお天気もよく絶好のドライブ日和なのでよかったですね。

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comments[2009-10-19/MY]

日光の古文書に親しむ会は日光市の社会教育講座の一環として行われた平成15・16年度古文書講座の受講生が中心となって結成されたサークルです。月1回、日光市日光公民館を会場に、和気藹々と勉強を続けております。新規の仲間も随時募集しております。
 今回は、山澤が講座・サークルの指導を務める関係から、展覧会をご紹介したところ、研修旅行を行おうということになりました。仕事の都合等から、13名しか参加できなかったのですが、大学会館のギャラリーや、その後に訪問した土浦市立博物館とあわせ、勉強させていただきました。私も勉強させていただきました。

10月17日(土)、18(日)の両日に実施される電源設備点検のため、筑波キャンパスが停電となります。それに伴い、中央・体芸・医学図書館が休館、貴重書展示室も閉室となりますのでご注意ください。
 なお、サーバ停止のため、16日(金)19:00~19日(月)9:00の間、このブログを含む図書館ホームページにアクセスできなくなります。
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 さて、今日のお目見えご覧いただいていますか?なぜか今週は急ピッチでUPされ、かわいい猿面も過ぎて、お神輿まで到達しています。
 今日のお目見えで紹介しているのは、「日光山御祭礼絵図(にっこうさん ごさいれい えず)」。これは、東照宮9月御祭礼の神輿渡御(みこしとぎょ)の行列を描いたものです。
 この秋の祭礼、なんと、今日と明日開催されます。
 10月16日(金)流鏑馬神事
 10月17日(土)秋季祭・神輿渡御祭(百物揃千人武者行列)※天候により変更あり

 土曜日にはあの絵図と同じ行列を見ることができます(お天気がちょっと心配ですが)。興味のある方、日光まで足をのばしてみてはいかがでしょう。山澤先生はもちろんいらっしゃるそうです!時間など詳しくは、日光東照宮のホームページをご覧ください。

雙峰祭が終わってほっとしたのもつかの間、今日は、来週月曜から始まる「筑波大学附属図書館所蔵連歌・俳諧貴重書展」の準備です。朝9時前から綿抜豊昭先生がいらっしゃって、資料をどんどん並べていきます点数が多く、展示ケースに全部入りきれるかどうか・・・と実は心配していたのですが、ぴたりとおさまりました。我々もお手伝いして資料を並べたり、展示ケースのお掃除をしたり、キャプションを作ったり、看板を作ったり、展示リストを作ったり、と総出で作業。ほぼ準備が完了です。
 そして、今日一番の話題といえば!Kさんの隠れた特技についてです!「○○を持つのは10年ぶりです」と言いながらも、素晴らしい腕前を見せてくれました。

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 まだ始まっていないので、隠してあります。こちらもお目見えをお楽しみに。

 今回展示する連歌俳諧資料、すべて貴重書です。文字も料紙も非常に美しいものがあり、見とれてしまいました。綿抜先生による連歌の図解も壁にでかでかと貼りました。連歌…難しそう、という方もこれで安心!
 展示期間は10月19日(月)から10月30日(金)です。「日光 描かれたご威光」も引き続き開催中です。ぜひご来場ください。

明日午後、山澤先生によるギャラリートークが開催されます。

  10月15日(木)14時~(1時間程度)

 お話を伺いながら見る展示は10倍面白いです。お時間の合う方、ぜひご参加ください。


江戸時代の人々に挑戦 予告編

 雙峰祭も終了し、ちょっと一息。というわけで、9月末に予告した無謀な企画、宇都宮~日光を1日で歩く「江戸時代の人々に挑戦」を掲載させていただきます。個人的な記事で申し訳ありません。
 まずは準備です。
・絵図の文字等を読んでおく
・地図の用意
 日光街道をまっすぐ行くだけなんですが、階段1階分上るともう方向がわからなくなる方向音痴の私には、地図が必要。
 今井金吾著「今昔三道中独案内 : 日光・奥州・甲州」の地図を参考にさせていただきました。元にしているのが昭和40年代の二万五千分の一地形図、というのが若干つらいところですが、いろいろな目印が書き込まれていて、今回の挑戦にはぴったりでした。
 地図をコピーして、つなぎ合わせ、折りたたみ、このようにして持ち歩きました。(携帯でナビ見ながら歩けばいいんですけど、パケ割入ってないので…)

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  当日は曇り。日焼けの心配がなかったのは良いのですが、青空に杉並木!みたいな写真が撮れず残念でした。
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※地図で 宇都宮を表示

 こうやって並べてみると、同じ道が残っています地名も、「材木町」「伝馬町」「江野町」「池上町」など絵図の中にある当時の地名が残ってます。
 では、出発です!

■宇都宮城【6:32出発】
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 最初はやはり宿城宇都宮城からです。とはいっても、当時のお城は残っていません。向かったのは、宇都宮城址公園。本丸跡です。H19.3に櫓、お堀、土塁など一部が復元されたそうです。写真は清明台。櫓(やぐら)です。

■光琳寺【6:50通過】
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 ちょっと寄り道です。隣の建物がぎりぎりまで迫ってきていますが、木々が茂っている感じは、当時の雰囲気をしのばせる?

■宇都宮明神社
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 現在は「二荒山(ふたあらやま)神社」。(ここは道から外れているので歩き始める前に寄っておきました)
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 御由緒を見ると、非常に起源の古い神社なのですね。朝から御祈祷の人々が訪れていて活気があります。
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 場所も、パルコのはす向かいで、市街地ど真ん中です。

■日光街道と奥州街道の追分【7:01通過】
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 いよいよここから北へ向かって歩いていきます。宇都宮を訪れるのはほとんど初めてだというのに、ギョウザも食べてないのに、と後ろ髪をひかれつつ宇都宮市街地を後にします。本当にこの道?という感じのフツーの道です。歩道もありません。しかし、右側の倉のような黒い建物、由緒正しい雰囲気を醸し出しています。絵図の道の両側に並ぶ宿のうちの一つでしょうか。このあたりは、ゆったり余裕で余計な写真などとりつつぶらぶら歩いていたのですが、このツケがあとでまわってくるのでした・・・。

comments[2009-10-15/BK]

この連載は楽しみです。第1回目が6:32出発で7:01までだから...かなりの長編になりそう?続きが待ち遠しいです。

comments[2009-10-15/MY]

今井金吾さんの本は現地を歩くのにとても参考になります。附属図書館にある地図類では、このほか東京美術から出版されている『日光道中分間延絵図』など五街道分間延絵図も良い手引き書です。一時販売中止になっていたこともあって、残念ながら全巻が揃っていないので、この機会に揃えていただけるとありがたいです。
 さて、宇都宮城の写真、展示室に出そうかな、でも場所がないな、う~ん、最近通るときは真っ暗な時間帯か、明るいときは雨が多くていい写真が撮れないな… と考えあぐねていたら、展示期間が始まってしまいました。なんと! 私が考えていた方向から写真を撮ってくださっているじゃないですか!WGの底力恐るべし。報告の続編も楽しみです。

comments[2009-10-15/M]

BKさん
 嬉しいコメントありがとうございます。距離的、時間的にはまだ1割も進んでいませんが、この後、スピードと疲れにより量は圧縮されていきますので、大丈夫です。続きは来週UPします。お楽しみに。
 MYさん
 先生、手引書のご紹介ありがとうございます。宇都宮城は、こうやって切り取ると城っぽいですよね。当日は「もったいないフェア」なるものが開催されていて、テントやのぼりを入れずに撮るのに苦労しました。続きは天候、疲れにより、どんどん写真がひどくなっていきます・・・。

ばたばたしていたので書き忘れていました。
 「龍」、「竜」どちらの字を使うべきなのかよくわかりませんが、この記事では「龍」を使用することにします。
   中央図書館本館2階がこの4月にリニューアルされました。(耐震改修工事では大変御迷惑をおかけしております・・・)せっかく美しくなったのだから、無秩序にあちこちにべたべたと掲示物を貼るのはやめましょう、という方針が打ち出されました。でも特別展の広報は大々的にしないとね→じゃあ天井から吊るしますか!ということになったのでした。
 そんな無責任な思い付きを、Oさんが形にしてくれました。大力作です。
 作り方
 1.ハレパネに絵を貼る。
 2.スチロールカッターで切る。
  (最初にカッターで切れ目を入れておくと楽に切れる)
 3.反転させた絵を切り抜き、ハレパネの裏側にスプレーのりで貼る。
 以上。
 スチロールカッターとはこういうものです。私、展示にかかわるのは3度目ですが、こんなものがあったとは知りませんでした。

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 糸のこみたいな形ですが、加熱されたニクロム線によりスチロールを溶かして切っていく、というものです。実は、Tさんと私も一匹(一頭?一体?龍ってどう数えるんだ?)ずつ作らせてもらったのですが、この作業ハマリます。するする進む手ごたえ、焦げくさいにおいもなんともいえず。
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 日光東照宮、龍、とくると鳴龍を思い浮かべる方が多いと思いますが、特別展ポスターの龍は違います。メインカウンター前で手を叩いたり、拍子木を打ったりしないでください。
 こちらは、陽明門天井、狩野探幽筆「昇龍」「降龍」です。(ポスターに使用されているのは「日光山志」の図。天井画を模写したもの。)本地堂の鳴龍のほうは、もとは狩野安信によるものでしたが、昭和36年の火災で焼失し、現在の天井画は堅山南風による復元とのこと。

 さて、探幽の名前が出たからには、この貴重資料を紹介しないわけにはいきません。
猿曳図 野外奏楽図
 10年ほど前に発見(!)されたこの屏風、詳細については平成12年度特別展図録(PDF 22.7MB)をご覧ください。実物を目にすることはなかなか難しいのですが、高精細画像ならいつでもご覧頂くことができますよ。

雙峰祭3日目、今日もよい天気です。雨も風もなく、こんなに3日間おだやかに晴れている雙峰祭って、珍しくないですか?
 さて、展示の特別公開も本日が最終日です。やはり、山澤先生御所蔵の「日光御宮御祭礼図巻」には、多くの方が足を止めて下さっていたようです。

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 30分ごとの展示部分切り替えを待っていてくださる方、次が見たいです!とリクエストしてくださる方も。ありがとうございました。
 その後、大学新聞の取材があり、御観覧中の方も交え、ミニギャラリートークとなりました。「「日光山御祭礼絵図」の人たちは裸足なんですか」、「なぜ例幣使街道と言うんですか」、「日光御宮御祭礼図巻」の色について、等など御質問もいただき会場は非常に盛り上がっていました(お答えは先生から、ということで・・・)。
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 さすがの山澤先生も少々お疲れのご様子。3日間ほんとうにお疲れ様でした。
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 今日も最後に、特別公開「日光御宮御祭礼図巻」で印象深かった人物を紹介します印象深いというより少し心配になった人物、ですね。
 御太刀負束帯 社家騎馬(しゃけきば)という部分で、騎馬を引いている白張(白い装束の2人)がいるのですが…
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手前の人って…

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馬が暴走したら、首が絞まってしまうんじゃない!?

※社家騎馬については後日、「今日のお目見え」にお目見えする予定です。

comments[2009-10-12/山澤 学]

3日の特別公開は,おかげさまで盛況の内に終えることができました。皆さまの熱気は,冷房を入れなければならないほどでした。ご来場の皆さまにお礼申し上げます。
 なお,貴重書展示室内に展示された本学附属図書館所蔵の9月御祭礼を描く絵巻物は,展示終了後,高精細画像を撮影,年度終了ごろまでに全面公開される予定とのことです。今回特別公開した個人蔵の絵巻物も,研究を進めた後,将来的には何らかのかたちでweb上に公開したいと考えております。関心をもたれた皆さまには,展示終了後も,webページをチェックしていただきたく存じます。

13時30分から始まった講演会ですが予定の1時間を超えて15時20分ころまでお話しいただきました。

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 その後特別公開の先生ご所蔵の絵巻に参加者の皆さんは釘付けです。全長20メーター近くある絵巻を特別サービスで先生が順繰りに広げて全部見ていただきました。

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 展示室の方をまだご覧いただいていないので5時までに見ていただけるかが少々心配です。この展示はやはり先生の情熱でできたものだなあと感心。説明を受けた皆さんからは拍手もいただきました。先生、本当にありがとうございました。(まだ終わっていませんが)

comments[2009-10-12/山澤 学]

昨日11日の講演会には,市内はもちろん,県内は守谷・古河・取手・笠間市,栃木県日光市,東京都大田区など遠方からお越しの皆さま,在学生・卒業生の皆さま,教職員の皆さま,本当に多数の皆さまにご来場をいただき,まことにありがとうございました。講演後にいただいた御感想のなかには,常陸・下総の村々から日光道中の宿場町まで日光社参の助郷に動員されたという史料があるけれども,社参がどういうものなのか,良く理解できた,とのお言葉がありました。この筑波大学での企画は,地域の皆さまのお役に立てたのだと,実感いたしました。
 まだまだ展示は続きます。重ねてのご来場をお願い申し上げるとともに,もう一度申し上げたく存じます。本当にありがとうございました。

今日は学園祭『雙峰祭』初日、外は模擬店なども出てとても賑やかです。ここ特別展会場は朝はまだ静かで、10時半過ぎに最初のお客様が来られました。職員は午後からの特別公開に向けてキャプション作りです。ぎりぎりまでかかってやっとできました。

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 午後に古家歴史・人類学専攻長と埼玉県立博物館の学芸員の方がお見えになり、山澤先生の案内でご覧になりました。
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 学園祭の3日間は展示できなかった資料の特別公開をしています。目玉は山澤先生ご所蔵の絵巻です。保存状態がとても良く、色が非常に鮮やかで、江戸時代のものとは思われないほどきれいです。貴重な資料を提供してくださった山澤先生、どうもありがとうございました。

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 この絵巻の中に下に青の×印がついている人がいます。山澤先生のご説明では、この人は日光奉行関係者で、江戸から来た記念に絵巻を書かせたのではないかということです。

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 絵巻は30分で展示箇所を変え、交換の時に居合わせた方たちは先生の説明付きで2倍見られてラッキーでした。静岡ご在住で、静岡にも東照宮があるので見に来られたという方もいらっしゃいました。遠くからどうもありがとうございました。
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 最後に、特別公開で印象深かった人物を紹介します。
saruhiki.jpg
猿牽(さるひき)とサル。
『これジローや、いくよ!』
(とは言ってないと思います。)

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猿面。『アチョー!』
(これは言っていたかも知れません。)

Blogを読んでいただきありがとうございます。Webページ作成担当のS.Nです。雙峰祭初日の熱いリポートは、後ほど本日の主任よりお伝えされると思いますので、私からはWebページのお土産メニューの追加報告をひとつ。
 特別展トップページの「広報グッズ」に『オリジナル・タンブラー台紙』を作ってみました。ポスターや館内広報で使われている龍を配置したデザインです。自分でデザインした台紙を入れられるタイプのタンブラーをお持ちの方!トールサイズ、ショートサイズの2種類を用意しましたので、よかったら記念にダウンロードしてお使いください[:にぱ:]
 以上、Webページ上での「お土産」のご報告でした。

図書館のお知らせ他にも出ていますが、講演会と特別公開の詳細をこちらにも書いておきますね。
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■特別講演会 「日光 描かれたご威光」
講師 山澤 学 (筑波大学大学院人文社会科学研究科講師)
日時:2009年10月11日(日) 13:30~15:30
会場:筑波大学附属図書館 中央図書館 集会室(本館2階)
講師の山澤学先生は日光市のご出身で,近世日光山の研究をされています。本展示の企画監修にも携わっておられます。
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■特別公開
「日光 描かれたご威光 -東照宮のまつりと将軍の社参-」では,学園祭期間中の10月10日~12日に下記の通り,個人蔵の貴重な絵巻をはじめとする関連資料を特別公開いたします。
日時:平成21年10月10日(土) 13時30分~16時
11日(日) 15時30分~16時30分 (特別講演会及びギャラリートーク終了後)
12日(月) 13時30分~16時
会場:筑波大学 附属図書館 中央図書館 和装本閲覧室(特別展会場隣)
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 ぜひご来場ください!

Blogを読んでいただきありがとうございます。Webページ作成担当のS.Nです。いよいよ明日から3日間、筑波大学学園祭「雙峰祭」がスタート。天候も回復したし、学生さんにとっていい3日間になるでしょう。
 雙峰祭期間中も、10:00-17:00という時間で特別展は開催しています。山澤先生の講演会や、特別公開など、この期間だけの企画もありますので、ぜひぜひ、附属図書館に足をお運びくださいませ!
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 今日のBlog、何故かはりきって書いてます。何故でしょう??少しばかり嬉しい事があったからですよ[:にぱ:]「今日のお目見え」を今日も更新しましたが、「あれ、楽しみにしてるんだから!」という職場の先輩の声をいただいたのです。うー、うれしいよ~。そういう声が更新の原動力になります!
 今のところ以下の方々が「お目見え」してます。
・御祭礼奉行
・日光奉行支配組頭・吟味役
・御鉄炮持
・御弓持
 ヨミは長くなるので、「今日のお目見え」のページで確認してくださいね。
 鉄砲→弓、と来たら次は…??
 公開の順番にも意味があります。Webページにもぜひぜひ何度も足を運んで(アクセスして)ください[:にぱ:]

昨日山澤先生にいただいたコメントの「竜神」、みなさん見つけられました?絵図に文字を入れた回答を先生が作成してくださいました。
 まずは問題の「日光山図絵」より。

nikkosanzue1.JPG
(クリックで拡大)
 なんと!そのちっちゃいのが敷地とは思いませんでした。

 こちらは、同じ場所を「日光御社参図誌」で見たもの(こちらは残念ながら全体の高精細画像はなし)。
nikkogoshasanzushi1.JPG
(クリックで拡大)
 こちらは鳥居もあってわかりやすいですね。図の性格が異なるためか、年代が少し異なるためか、描かれているものが少しずつ違うのが興味深いです。
 山澤先生、ありがとうございました。

台風接近のため、明日は全学休講です。が、図書館は開館の予定です。特別展もやってます!
 しかし、明日予定していたギャラリートークは中止となりました。変更の日程が決まりしだいお知らせします。

comments[2009-10-07/MY]

山澤です。明日の10:15~、ギャラリートークを予定しておりましたが、全学休講になったこともあり、やむを得ず延期という判断をさせていただきました。残念です。展示中の紀行文にも、東照宮の祭日が雨天となって、困ったようすが記されています。雨天決行時、日光奉行は輪王寺宮に拝礼するさい、水たまりができているような場所でも地面に正座したとか。現在、雨が心配なときには水の神である、本町(旧四軒町)の青竜神社(竜神)で天気祭(てんきまつり)を行って、晴天祈願するそうです。竜神は、「日光山図絵」では、日光目代山口忠兵衛の屋敷のすぐ北東側にその小さな敷地が示されています(文字はありません)。探してみましょう。

comments[2009-10-08/yf]

悪天候のため3日めのお客様は26名とちょっとさびしかったです。このまま雨が続いたら私たちも天気祭を実行しなくてはいけなくなりそうですね。

comments[2009-10-08/M]

風はすごいですが、外は晴れてきましたね。「竜神」探してみました。青っぽい丸い山(丘?)のあるあたりでしょうか?見当違い?皆さんは見つかりましたか?高精細画像のURLを参考にはっておきます。
https://www.tulips.tsukuba.ac.jp/limedio/dlam/B15/B1554343/1/normal3/10076879833.html

comments[2009-10-08/FS]

Mさんのおっしゃっている地点は「山口忠兵衛」の屋敷と「日光奉行」の区画の裏のあたりの山のことですね。はたして正解はいかに!
 この絵図を拡大して見ていたら、町の区画から大谷川をわずかにさかのぼったところ(合満ヶ渕)に、大きな石の上に石像が立っているのを見つけました。ちょっと調べてみると、これは晃海僧正が造立した不動明王のようですが、対岸の大石の像は、絵から判断すると亀でしょうか? 高精細画像だけに拡大するといろいろなものが見えてきますね。

comments[2009-10-08/M]

「不動明王」、「亀」
これ、ちょっと笑ってしまうくらいにかわいいですね。この手前に人影のようなものが並んでいるのはお地蔵さんでしょうか?この付近はそういえば訪れたことがありません。植物園も、前を通り過ぎるたびに気になっているのですが。

Blogを読んでいただきありがとうございます。Webページ作成担当のS.Nです。こちら筑波、今週はあいにくの天候[:雨:]です。週の中頃には台風が直撃しそうだとか…。でも!「雨で会場に行けないよ[:ぐす:]」という方のために、われわれWebページ担当はコンテンツを日々更新しております!
 特別展Webトップメニューに、昨日は「図録(PDF版)」が、そして先ほど「今日のお目見え」が、お目見えしました。
 会場に置いてある図録は、さっそくご来場いただいた方にお持ち帰りいただいていますが、例年不足しがちです。そのためWebのほうにもPDF版を用意させていただきました。展示の予習復習(?)にPDF版もぜひご利用ください。
 「今日のお目見え」ですが、このメニュー名は山澤先生に命名していただきました。内容は今回の特別展会場でも展示されています「日光山御祭礼絵図(にっこうさん ごさいれい えず)」の中の人々。この資料は折本の状態を全て広げると数メートルの長さ(!)となるため、会場でご覧いただけるのは資料の後半部分となっております。また図録でもその一部分しか掲載されておりません。そこで!Web企画として、お見せできない部分に描かれている人物も含め、当時の行列に参加している人々を日々紹介していこうという趣旨で作成しました。展示会場で実物をご覧いただくとともに、こちらのページもお楽しみください。(はてなマークがとれて公開された人物をクリックすると別ウィンドウで解説が開きます。)平日ほぼ毎日更新予定[:グー:]です。(で、出来るかな…??)
 ということで「今日のお目見え」、公開初日の今日は、
”ひとりポツネンと立つ姿がキュートな御祭礼奉行(ごさいれいぶぎょう)”
です。

いよいよ本日開催です!
 朝から、山澤先生が週末に撮影して来てくださった写真を展示に追加したり、屋外の案内板を設置したり、入口付近に飾り付けをしたり、と目が回るような勢いで残りの準備をしました。そして、またしてもフレームパネルの調整。朝イチでご来場された方、準備が少々間に合わず失礼しました。天気が悪いからどうかと心配していたのですが、ふたを開けてみるとたくさんの方々が見に来てくださいました。本当にありがとうございます。
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 さて、毎年「展示室の場所がわかりにくい」との声があるので、今回は写真でご紹介します。
 入口メインカウンター。学外の方はここで「展示を見に来ました」とお知らせください。

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 ゲートを入ったら、そのまま天井の龍の続く方へお進みください。
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 龍が途切れても、もう少しまっすぐ進みます。
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 この案内版が見えたら階段かエレベーターで1階へ降りてください(そう!図書館の入口は2階なんです)。
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1階へ降りるとさらにまた案内版。ここまで来たら大丈夫。傘をお持ちの方はここへ置いてください。
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 展示室はちょっと進んで右ですが、今回は廊下にも展示があります。忘れずにごらんください。
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 展示室入口にカウンターがあります。押してから入場してくださいね。
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 ご来場お待ちしています。

comments[2009-10-05/MY]

山澤です。図書館WGスタッフの皆さんのご尽力により、ようやく開催することができました。まずは「身内」の皆さまに対してなので、ブログに相応しくないようにも思いますが、やはり言わせていただきます。ありがとうございました!
 また、初日からご来場くださった皆さまにも、心よりお礼申し上げます。今までほとんど知られていなかった本学の所蔵史料ですが、この機会に紹介することができ、皆さまにご覧いただくことができたことを本当にうれしく思っております。会期は30日までです。何度でもご覧いただければと思います。カウンターを押すのもお忘れなく!

comments[2009-10-05/MY]

もう一つ…
 明日6日(火)10:15から1時間ほど、ギャラリー・トークを開催します。お時間のある方は足をお運びいただければ幸いです。

朝イチでFさんから悲しいお知らせが。昨日吊ったフレームパネル、やはり絵図が落ちてきてしまっているとのこと。午前中から復旧作業。(すみません、私は他の仕事で参加できませんでした)そのほか、パネルの追加、図録やアンケート用紙等会場準備、床や展示ケースガラスのお掃除、などなど。(図録は昨日午前中に無事納品されています)
 山澤先生は、Webページ新コーナーの準備をしてくださっていました。こちらは6日からほぼ毎日更新される予定です。お楽しみに。
 夕方、展示室は完成です。

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 が、こちらには、祭りの飾り付けの準備をするOさん。
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 そう、月曜朝にしかできない作業がまだ残っているのです。9時までに間に合うか!?ともあれ、5日(月)9時スタートです。あいにくのお天気になりそうですが、皆様のご来場お待ちしています!

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昨日の展示室。

 昨日だいたい位置決めされた絵図やパネルを、今日は壁へ貼っていきました。
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今日の夕方の展示室。
 一気に賑やかになりました。まだまだ作業中ですけど。
 その他、追加のパネルを作ったり、平置き冊子の調整をしたり、天井からパネルを吊ったり、フレームパネルに絵図を入れて吊るしたり…とオールメンバーフル稼働で準備が進んでいます。

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昨日吊ったフレームパネル
 キャプションがするする落ちてしまいました。その後、絵図も落ち始め、今日はやりなおし。OさんとFさんの技により、夕方時点ではきっちり留ってます。
 明日は、準備最後の日です!