其の七 掛面(末社神,かけめん・まっしゃしん) 25人

西町の町人が,すべて異なった,奇怪な顔をした神々をかたどる仮面を着け,手に棒を持って供奉しています。これらの神々は,東照社が鎮座する以前に日光山中にひそんでいた精霊であると伝えられています。東照宮のまつりは,土地に根ざした信仰も背景におくものであったことがうかがわれます。なお,4月御祭礼では50人が供奉します。同じような仮面を着けた供奉者は,諸国に勧請された東照宮の祭礼の行列にもみられるようで,今後の研究が期待されます。(10月13日公開)