筑波大学附属図書館展示Blog  2009年9月
筑波大学附属図書館で開催している特別展・企画展のスタッフブログを復元したものです。
※展示当時の情報を尊重し、参照リンク先URLやコメント等は基本的に当時のまま掲載しております。

図書館ボランティアさんに、展示に合わせて作っていただきました。

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 素晴らしいです。折り紙の域を超えています。どのように展示に活用されるか、お楽しみに。
さて、これはなんでしょう?
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 「見ざる・聞かざる・言わざる」の三猿でした(写真ボケててすみません)。
(展示WG注 :山澤先生コメント中の電子展示のURLを変更しました。新しいURLを以下に貼ります。ご了承ください。2009年11月2日追記)
http://www.tulips.tsukuba.ac.jp/exhibition/nikkoshasan/exbn/

comments[2009-10-01/MY]

山澤です。図書館の皆さんの底力を感じております。ボランティアさん,ありがとうございました。
 ところで,三猿は,東照宮の御神馬が「通勤」する神厩(しんきゅう)という建物の彫刻です。猿は馬の守り神とされておりました。展示史料のなかの「日光山御祭礼絵図 」は,東照宮秋の千人行列を描く絵巻物ですが,そのなかにも町の子どもが仮装する猿や,本物の猿を引き連れる猿牽の姿が確認できます。残念ながら,展示スペースの関係で,その部分をご覧いただくことは叶いませんが,図録電子展示に写真が掲載されていますので,こちらでご覧ください。また,今後毎日追加される予定の新コンテンツでも紹介する予定でおります。こちらもご注目ください。
 会期中の折り返し地点である17日(土

comments[2009-10-01/MY]

…また,文章が長すぎました…会期中の折り返し地点である17日(土・図書館は閉館)には秋の千人行列が行われます。その写真も,ブログで速報したいと思っております。乞御期待。

昨日貼ったドでかポスター、ご覧いただけましたか?

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 いよいよ、という感じがしてきますね。ちなみに、表面のビニールコーティングに使用したのは、図書館関係者なら誰でも知ってるBコートです。この仕事にかかわるまで、こんな巾のものがあるなんて知りませんでした。この大きさになると貼るのに一苦労。2人がかりで気泡一つなく仕上げました。
 さて、肝心の展示準備のほうも、着々と(?)進んでおります。午後は、山澤先生が作ってきてくださったキャプション原稿をみんなでパネルに貼る作業をしました。明日、あさってがヤマ場ですね。

図録の原稿を読ませていただいて一番驚いたのは、「4月13日に江戸を出立した将軍家慶は16日に日光山へ到着し」というところ。江戸から日光まで3泊4日で着いちゃうの!?21宿じゃないの!?山澤先生作成の「将軍家慶 日光社参への道」図を見直してみます。たくさんある「宿」をよく見ると、「御昼休所の宿」「御小休所の宿」「御小用所の宿」等々、宿泊したところとは限らないのでした。「宿城」つまり将軍が宿泊したお城は、「岩槻城」「古河城」「宇都宮城」の3つだけ。やはり3泊4日なのでした。将軍様はもちろん歩いたわけではないでしょうけれど、お供の方々は荷物など担いで歩いたんですよね。36里余、140キロ以上を4日で。ここで、当時の1日分、例えば宇都宮から日光までの約38キロ、本当に1日で歩けるのかなー、という好奇心が湧いてきました。絵図(『宇都宮より四之山伐透し山道守護繪圖』 )の中にある「尾立岩」なんかも見てみたい! WGの一部の方々に話しましたが、どうも冗談としかとってもらえなかったようで、昨日一人で行ってまいりました。
 結果は…なんとか歩ききることはできましたが、想像していたより5倍は過酷でした。これを往復分8倍繰り返すなんて!昔の人はなんて健脚なんだ!道中の詳細については、のちほど(展示開始後の落ち着いた頃)御報告いたします。

comments[2009-09-29/yf]

冗談と受けとめた者です。本気だったんですね。私も歩くの好きなのでご一緒したかったです。途中にジョギングを入れれば少し楽だったのでは?昔の人の健脚はよく言われるところですがやはりお供の方たちは仕事だったわけですから途中で止められませんよね。

comments[2009-09-29/M]

私も歩くの嫌いじゃないですが、つづけて歩いた時間としてはこれまでの人生で最長だと思います・・・(実は時間が足りなくて途中少し走りました)。あと3区間ありますので、やってみたい方は是非!

comments[2009-10-01/MY]

山澤です。話を聞いて,感激しました!私でさえ,今市宿~鉢石宿の踏破しか,完遂しておりません…。先を越されました。頼もしいスタッフに恵まれたなぁと思っております。このパワーを分けてもらいながら,展示会場作りをがんばっていきたいと思います。

comments[2009-10-02/M]

山澤先生、コメントありがとうございます。連日の展示準備お疲れさまです。歩きとおしたものの、時間が足らず、周辺の探索が十分にできず、その点が心残りです。しかし、ゆったり歩いていては1日で歩き通せない、ということがわかったのが今回の成果かもしれません・・・。

昨日、展示室付近で作業中、「日光の展示はどこでやってるんですか?」と声をかけられました。あちこちにポスターを貼りまくっていますが、始まるのは10月5日からです。もう少しお待ちください。
 しかし、電子展示はもう始まっています!(このブログまでたどり着いていて読んでくださってる方は当然ご存じとは思いますが…)18日のコメント欄で山澤先生とTさんが書いてくださっていますが、今日は特別展Webページについて紹介します。

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 シックですね~。「電子展示」へ進んでいただくと、一足先に、展示資料の紹介や高精細画像をご覧いただくことができます。まずは、50音順の出展リストが表示されますが、「地図」とか「年代別」なども面白いですよ。右下の方には、展示の予告編動画なんてのもありますので、ぜひぜひご覧ください(作者注:展示開催前のみの試験公開です。開催後は展示本編をお楽しみください)。
 「広報グッズ」には、もうご覧頂いているポスターやチラシのほか、別バージョンのポスターもありますよ。そして、デザイナーNさん、他にもいいものを準備中みたいです。お楽しみに。
 Webページも、担当Tさんと山澤先生が追加コンテンツを準備してくれているもよう。一度だけでなく、たびたびご訪問いただくと、いろいろな発見がありそうです。

comments[2009-09-28/rulisa]

予告編動画、動いているように見えます<褒めてます、為念mixiのコミュで宣伝しました。もしかしたら、何人か連れて行くかもしれません。

comments[2009-09-29/M]

宣伝ありがとうございます。作成者Tさん(夏休み中)にかわってお礼申し上げます。また今年も大勢引き連れて見に来てくださいね。

本日は図録の最終稿が印刷屋さんに渡りました。あとは納品を待つばかり。貴重書展示室は今日から閉室させていただいています。さっそく常設展の撤去作業を行いました。

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(何もなくなった展示室)

 真っ白の壁に向かって、山澤先生「こうなってくるとイメージが浮かんできますね」。来週中にはその全貌が目の前に現れるのですね!毎回感じるのですが、全く何もないところから展示が出来上がっていく様は感動的。魔法じゃないので、手を動かさなければ出来上がらないのですが・・・。追加の展示ケースを運び入れたり、パネルを作ったり、と毎度おなじみの作業が進行していきます。
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(高齢化が進む職員の中の比較的若い力による展示ケース移動作業風景。
超重い。展示室前の段差超えが山場)

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(先週の金曜日は各部タイトル等を作成)

筑波大学附属図書館(中央図書館新館1階 貴重書展示室)では、2009年10月5日(月)から10月30日(金)まで、特別展「日光 描かれたご威光―東照宮のまつりと将軍の社参」を開催します。
 江戸時代、将軍の日光東照宮への参詣「日光社参」。列の先頭が日光に到着しても、最後尾は江戸城を出発していなかった、なんてウソかホントかわからないような話もあるほど、大がかりな行事だったとのこと。天保14年(1843)12代将軍徳川家慶の参詣が最後の日光社参となりますが、その際の警備の様子を描いた一連の「日光御参詣警固絵図」ほか、関連する資料を展示します。
 なぜ筑波なのに日光?館長の挨拶にもありますが、前身校から引き継がれた貴重な資料を多く所蔵しているのです。人文社会科学研究科歴史・人類学専攻の山澤学先生(ご自身も日光出身!)を中心に準備が進められていますが、今回関連資料がさらに見つかり、点数を絞るのに苦労されていたご様子です。歴史マニアの方々にはもちろん、そうでない方にも絵図ということで視覚的に楽しんでいただける展示です。(先生の説明を伺いながら見ると、本当に面白いんですよ。それについては、またおいおい・・・)
 どうぞ、お楽しみに!

comments[2009-09-18/山澤 学]

本特別展の企画を担当している山澤です。ほんの一端ではありますが,本日からまずは予告編として,ウェブページでお楽しみいただけるようになりました。特別展開催まで2週間あまりとなり、さきほどは図録の校正を印刷所に戻したところです。(ワーキンググループの皆さまの御尽力に改めて感謝しております。)図録(全ページカラー)は,会期が始まると,このウェブ上でもpdfファイルがアップロードされると思いますが,会場ではなんと無料で配付されます。ぜひ足をお運びいただきますよう,お願い申し上げます。ウェブページ

comments[2009-09-18/山澤 学]

すいません。↑の最後が切れてしましました(字数制限があったのですね)。失礼しました。「ウェブページでお気づきの点がありましたら,ご一報いただければ幸いです。」 ←すいません。(1箇所,私も指摘したい箇所があります。Tさんに後でこっそりご連絡しますので,よろしくお願いします。

comments[2009-09-18/T]

展示ウェブ担当Tです。山澤先生,ご指摘の件よろしくお願いします。ウェブはまだ作成途上ですが,先生のご理解もあって,皆様にいち早く展示の様子をお知らせできればということで,公開のはこびとなりました。ブログをごらんのみなさま,お気づきの点は遠慮なくお知らせください。一緒に展示をつくっていきましょう!コメント欄文字制限を500→700字にしてみました