筑波大学附属図書館展示Blog  2010年11月
筑波大学附属図書館で開催している特別展・企画展のスタッフブログを復元したものです。
※展示当時の情報を尊重し、参照リンク先URLやコメント等は基本的に当時のまま掲載しております。

早いもので、もう11月も終わりに近くなりました。さて、YouTubeに、学園祭期間に行われた講演会と、後日撮影された資料解説の動画がアップされましたので、お知らせします。
講演会は、学園祭期間中に中央図書館集会室で開催された特別講演会を撮影したものです。お楽しみいただければ幸いです。

講演会
その1http://www.youtube.com/watch?v=YNgAPsvMrNQ
その2http://www.youtube.com/watch?v=scS3IchC8PE
その3http://www.youtube.com/watch?v=3gBkuMGxcXo
その4http://www.youtube.com/watch?v=oq-CPS9OEfk
その5http://www.youtube.com/watch?v=-H2h1H1C55s
開催日等:平成22年10月10日(日)13:30〜 筑波大学 中央図書館集会室
講師:秋山学(大学院人文社会科学研究科准教授)
その1~その5はそれぞれ10分前後です。
開催日当日のブログ

資料解説
その1http://www.youtube.com/watch?v=YojJgPpXU9c
その2http://www.youtube.com/watch?v=tV0eMzdG6VQ
秋山先生の解説に合わせて展示資料をご覧いただけます。また、一部の用語には字幕がついています。
こちらも10分前後の長さです。
撮影日等:平成22年11月5日 中央図書館貴重書展示室

 今回の書き込みをもちまして、今年度特別展のブログは役割を終え、終了とさせていただきます。お読みくださった皆様、どうもありがとうございました!!

comments[2010-12-01/FS]

ありがとうございました。新たな資料の発掘をはじめとする実り多い展示会になり、本当によかったと思います。また、YouTubeでの公開は昨年の「日光」の特別展に続くものですが、昨年は講演会だけだったのに対し、今年は資料解説も加わって、いっそう充実したものとなりました。これも展示WGの皆さんの頑張りによるもので、本当に感謝申し上げます。

季節は晩秋となり、寒い日が続いています。図書館の中でも冬物のコートを着ている方が多くなってきました。
 今回の展示に関する秋山先生の論文が、図書館の蔵書検索で検索できるようになりましたのでご案内します。(ツイッターで紹介されたものと同一です)
秋山学「筑波大学所蔵・慈雲自筆本『法華陀羅尼略解』と「梵学津粱」 : 2010年度附属図書館特別展示に際して」
文藝言語研究. 文藝篇. 58巻, 2010年10月31日, p.1-31
http://hdl.handle.net/2241/106670

 さて、近々図書館のトップページ「トピック」の中に置いてありました、特別展のバナーを削除させていただくことにいたしました。これまでバナーからリンクされていた特別展のページへは「本学所蔵」の中の「貴重書コレクション・電子展示」をクリックし、表示されたページの一番下のリンクからたどっていただく方法、または直接以下のURLへアクセスいただく方法があります。
[特別展のインデックスページ]
http://www.tulips.tsukuba.ac.jp/portal/exhibition.php
[平成22年度特別展のページ]*このブログへのリンクはこちらにあります。
https://www.tulips.tsukuba.ac.jp/exhibition/jiun/
よろしくお願いいたします。

書き込みが遅くなりましたが、特別展終了後、準備のため閉室していました、貴重書展示室が昨日より再開しています。ツイッターでもつぶやいていますが、特別展開催前の常設展から一部展示替えを行いました。皆様のご来室をお待ちしています。

WGメンバーからのひとことの続きです。
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この展示を通して来場者の皆さまに喜んでいただけたり、新しい発見や知見を得ていただいたことに、関わったスタッフとしてとても充実感を感じました。個人的にはWGメンバーの活動は初めてで、力不足の点が多々ありましたが、いろいろな面でたいへん勉強させていただきました。利用者の方々の図書館に対する考えや期待、先生の研究活動やネットワークを垣間見せていただいたこと、古典資料自体が持つパワー、WGメンバーの華麗な技など・・・。どうもありがとうございました。(SO)
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第1回WG打合せの際、秋山先生より、今回の特別展は「専門家向け」「学術水準高く」との方針を伺い、メンバーとしてどのように関わっていくことができるだろうか、と不安に思ったのもつかの間、準備が始まってみればやはり渦に巻き込まれ、楽しく慌しい日々を過ごさせていただきました。専門家向けの展示ではありましたが、専門外の方がご覧になっても知的好奇心をそそる興味深いものになったのではないでしょうか。毎回そうなのですが、全く知識のないところから始まり、準備の中でいろいろな知識を得ていく醍醐味は展示WGならではのものです。また、何度参加しても、毎回新しい経験をすることができ、大変勉強になりました。企画してくださった秋山先生、メンバーのみなさん、そしてもちろんご観覧いただいた皆様、ありがとうございました。また参加させていただくには、この歴史オンチをどうにかしないと…というのが大きな課題です。(mine)
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今回久しぶりに展示WGのメンバーとして特別展に関わりましたが、ほとんど役割を果たせず他のメンバーの方や秋山先生にまで自分の仕事をしていただきました。どうもありがとうございました。今回の展示の内容は研究色の強い、やや一般向けから外れたものと思われていましたが、実際は多数の方々にご来場いただきました。秋山先生の講演を聴講された方からはとてもおはなしがわかりやすく関心が深まったとのご意見もいただきました。わたしも同意見です。WGのメンバーとして関わって、普段あまり意識したことのないものが身近に感じられるようになるのは楽しい体験でした。今回ご来場いただいた方々、先生をはじめとしたWGのメンバーの方々に感謝いたします。(T.M.)
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1027shugo.jpg

*ブログはもうちょっと続きます。

comments[2010-11-10/yufu]

こうやって写真を見るとこれだけのメンバーでよくできたなあと感慨新たです。日常業務もやりながら一人二役、三役くらいもやってくれたんだなあと皆さんに感謝です。本当にみんなよくやってました!お疲れさまでした。

今年度の展示に関わったワーキンググループ(WG)メンバーからのひとことを2回に分けて掲載させていただきます。
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今年は、初めてポスターの表面と図録表紙のデザインを担当しました。昨年度まではちらしの裏面と図録の中身を制作していましたが、ポスター作りではこれまでと違うプレッシャーを勝手に感じ、かなり必死でした(苦笑)。また、今回の展示テーマが私には馴染みのなかった悉曇学だったこともあり、その世界観をポスターで表現したり、展示会場をアレンジしたりするのがとても難しかったです。しかし一方では、秋山先生にいろいろと教えていただいて、慈雲尊者の一生を辿るうちに、同じ人間としてその偉大さを実感するとともに、未知の世界に踏み出す楽しさを覚えました。このような経験は、展示WGのメンバーであることの醍醐味というか特権かなと思います。WGメンバーのみなさまお疲れ様でした!そしてご来場くださった皆様、アンケートで貴重な声をお聞かせくださった皆様、本当にありがとうございました。(M.M.)
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特別展ブログをご覧の皆様、長らくのお付き合い、ありがとうございます。数年ぶりの特別展ワーキンググループ+初めての仕事内容ということで、知識ゼロからのスタートでしたが、先生と経験・知識豊富な諸先輩方のお力添えで、何とか自分のタスクをこなすことができました(図録の編集と、ノリで始めたTwitterの中の人を担当しました)。内容はかなり専門的でしたが、先生の分かりやすい説明のおかげで今回の展示の意義や面白さが咀嚼できたような気がします。Twitter等を通じて少しでも面白さが伝わって、興味を持たれた方がいらっしゃったら嬉しいです。実は、講演会ビデオや資料解説ビデオの編集とYouTubeへのアップという仕事が残っていて、本展示は終わっていますが特別展はまだまだ終われません。もうちょっとだけ面白いネタが残っていますので、今しばらくお楽しみくださいませ!(GAR)
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慈雲尊者については不勉強のため今回の展示が企画されるまで全く知りませんでした。そのため難解な展示になるのではと懸念していたのですが秋山先生のお話を伺うにつれてスケールの大きな方だったことがわかり書家としても有名なその字体に親しみを持つようになりました。業績を知れば知るほど偉大さに感じ入りこの展示の意義を理解できました。展示WGの方々も多かれ少なかれ同じように初めはおずおずとでも準備を進めるに従って慈雲尊者の偉大さを感じていたのではないかと思います。素敵なポスターやチラシ、サインの数々は若いセンスのよいスタッフが準備してくれました。図録は先生のお蔭で学術的価値の高いものとなりました。私が担当した広報面では会期前に朝日新聞で取り上げられたり大学新聞に昨年の反省もあり会期中に掲載されるようお願いしたりすることで効果はあったのかなと思います。今回の展示では和装古書の中にまだまだ解明されていない貴重なものがたくさんあるということを教えてくれました。最低限の目録はとられていますが今回も慈雲真筆であるということは目録上ではわからない状態でした。これからも和装古書を多くの先生方や学生さんに利用していただき新たな発見をしてほしいものです。そのために少しでも資料をよい状態で保存し未来に伝えていくことが重要であると認識しました。(Y.F.)
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今回から展示WGに参加し、主にちらし裏面のデザインを担当させていただきました。何もかも初めての経験で、青くなったりとまどってしまうことも多々あったのですが、新しい発見や感動も沢山あって、会期終了まではあっという間でした。通常の業務とは全く違う貴重な経験をさせていただき、感謝申し上げます。今回の特別展には、学内のみならず多くの学外の方々にお越しいただき、秋山先生がおっしゃっていた、所蔵資料を公開しその資料の存在を内外に発信していくという図書館の大切な役割を、改めて感じることができました。興味を持ってくださったみなさま、足を運んでくださったみなさま、本当にありがとうございました。(E.N.)
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今回の特別展を企画立案された秋山学先生は、平成16年度の附属図書館特別展「オリエントの歴史と文化 - 古代学の形成と展開 -」でも大変お世話になりました。特別展の企画に関わられたのはこのオリエントに続き今回が2度目ということになり、図書館(特別展)とは大変ご縁の深い先生です。オリエントと慈雲尊者というと一見かけ離れたテーマのように見えますが、古典古代学をご専門とされる先生と慈雲尊者との出会いについて、先生ご自身が『創文』534号(2010年9月)に「慈雲さんのこと」と題してその事情をお書きになっています(今回の特別展関係のことについても詳しく書かれていますので、関心のある方は一読されることをお勧めします)。今回の特別展の開催は、ひとえに秋山先生の情熱と企画力の賜物ですが、それが慈雲尊者の自筆本の発見という画期的な成果と特別展の成功につながったものと確信しています。本当にありがとうございました。特別展・企画展では、学外の方を中心に思いがけない出会いがあるのが常ですが、今回は展示内容の関係から、仏教(お寺)関係の皆さんが、特に会期の後半に多数お出でになったことが印象的でした。関西のお寺というと奈良・京都ばかりが思い浮かび、大阪のお寺にはほとんどうかがったことがありませんでしたが、これを機に、大阪のお寺にも行ってみたい、と思っています。最後に、いつものことながら、特別展ワーキンググループの皆さんの結束と行動力・新しいものに取り組むチャレンジ精神と、特別展にご協力いただいた学内外のすべての皆さんに感謝申し上げます。(FS)

最後の1週間でいただいたアンケートです。

  • 直接秋山先生のお話を伺えて、本当にラッキーでした。慈雲尊者は、どんなによろこんでおられるかと心から思いました。筑波大はたくさんの貴重な資料を持っていてすばらしいですね。熱意ある研究者の先生方と学生たちによって活かされている資料は最高ですね。(学内)
    *こちらまでわくわくしてくるようなご感想、どうもありがとうございます。書庫には貴重な資料がたくさんありますが、きっとこれからも研究者の方々により特にクローズアップされ、まさに「活かされる」資料が出てくるのではないでしょうか。

  • 貴重な資料が解説とともに展示されていて、わかりやすかったと思います。慈雲尊者の生活史も、写真とともに展示されていたので、その中で、資料の位置を考えることもできました。資料の保存という意味で、図書館が果たす役割も大きいと、今回の展示で感じることができました。ありがとうございました。(学生)
    *今回の展示から色々と汲み取っていただき、ありがとうございます。写真はすべて秋山先生が撮影されたものです。各寺院の写真など、その場に移動しているような感じをうけます。

  • 解説冊子が助かる。説明が大字でよかった。(学外・市内)
    *冊子は多くの方にご好評いただいて、うれしい限りです。また、説明パネルに言及していただいて、作業した者としては感激です。ありがとうございます。

  • 新しく発見された真筆資料を拝見できて有難く思います。解説もしていただき、とても解かり易かったです。(学外・県外)
    *遠くからお越しいただきありがとうございます。慈雲尊者について、皆様がどのようにとらえていらっしゃるか知るにつけ、ますますその偉大さを感じます。

  • 慈雲尊者の貴重な資料が関東に存在するということを知り大変充実した時間を頂いたことに感謝しております。今後慈雲尊者の資料大切に保存していただき、未来に伝えていただきたいと思います。どうもありがとうございました。南無慈雲尊者(学外・県外)
    *じっくりご覧いただくことができたようで、幸いに存じます。お書きのとおり、貴重な資料を未来に伝えていくのも図書館の大切な使命です。これからもこの使命を心に活動していきたいと思います。

  • 学生時代、歴史学を専攻したものとしては、このような形で現本を拝する事ができるのは、貴重な機会です。筑波大図書館の蔵書の活用方法として、市民にも使いやすい一例で、たいへんありがたい機会をいただきました。ありがとうございました。(学外・石岡市
    *使いやすいとの評価をいただき、ありがとうございます。展示は今後もテーマを変えて開催する予定ですので、次の展示ではまた別の資料をご覧いただけるかと思います。その際はぜひまたお越しください。

  • 日本研究とサンスクリット語を学んでいるので勉強になった。今後も楽しみにしています。また色々見に来たいと思いました。(学生)
    *ちょうどご自身の研究テーマに通じる内容だったのですね。勉強になったと言っていただけて幸いです。また、楽しみにしているというお言葉はとても励みになります。これからもどうぞ図書館をご活用ください。