筑波大学附属図書館展示Blog  2007年11月
筑波大学附属図書館で開催している特別展・企画展のスタッフブログを復元したものです。
※展示当時の情報を尊重し、参照リンク先URLやコメント等は基本的に当時のまま掲載しております。

昨日の予告どおり、大塚先生とスタッフからのひとこと(というには長い)を掲載して、ひとまず今回の企画展ブログは終了させていただきます。
--------------------------------------------------------------------------
 大学図書館の底力に感謝!
 昨年に引き続いての企画展も盛況裡に終了することができました。版木が寄贈され、それを中心に展示を企画したわけですが、4月からの半年間、本大学図書館の「底力」という言葉をなんどありがたく思ったことか、懐かしく思い出されます。「底力」は辞書に「いよいよになったときに出る隠れた力」とあるように、困ったときに本学にはこんな資料があったのか、と知らなかったはわたくしだけだったのかもしれませんが、ずいぶん助かりました。今年の展示品はほとんどが本学所蔵のものです。
 図書館の「底力」には眠っていた資料ばかりでなく、普段は粛々と日常業務をこなし今回思ってもいない(と言っては失礼かもしれませんが)能力が発揮された図書館のスタッフも「底力」に入るかもしれません。資料と人間が揃ったこと、今年の企画展の成功につながりました。
 よい仲間に恵まれ、企画展を終えることができました。みなさま、ありがとうございました。(大塚秀明)
--------------------------------------------------------------------------
 古地図を中心とした企画展を行うことは長年の宿願でした。
 今年度になって、様々な方々のご協力により、重訂万国全図の版木という二つとない資料を図書館が収蔵することができましたが、この機会に宿願でもあり使命でもあったこのテーマで展示ができたことは、我々にとって非常に大きな喜びです。
 展示にあたって最大のポイントとなったのは、版木のクリーニングと大判の古地図の展示の方法でしたが、ブログにも記録されているように、世界文化遺産学専攻の全面的なご協力と国土地理院の展示法からのヒントにより、これらの懸案が解決できる見込みがついた時に、この企画展の成功を確信しました。
 企画展スタッフの仲間たちをはじめ、(ご観覧いただいた多くの方々を含め)企画展にご協力いただいた学内外の多くの皆さんに感謝申し上げます。今後は版木や古地図類の精査・保存の問題についてさらに歩を進めていきたいと思いますので、今後ともよろしくお願い申し上げます。
(企画展WG主査 F.S.)
--------------------------------------------------------------------------
 附属図書館による企画展も2回目となりました。
 この展示を愉しみにしてくださる方もあるようで、スタッフとして関わることができて、うれしい限りです。
昨年に続き、今年もスタッフに新しい才能が加わりました。この企画展は、図書館職員の隠された才能が発揮される場となっています。
 新しいアイデアが出されると同時に、経験を積んだスタッフの展示のテクニックにも磨きがかかってきたようです。そして、なんといってもチームワーク。今回の展示が来場者の皆様によろこんでいただけたとしたら、企画担当の大塚先生のご努力とスタッフのチームワークにつきるのではないでしょうか。
 来場者の皆様、一緒に準備できたスタッフのみんなに感謝します。
 さて、次は何をやりましょうか。
Old staff never die, ... (K.O)
--------------------------------------------------------------------------
 いろいろ勉強になりました。(Y.O.)
--------------------------------------------------------------------------
 企画展のテーマが「古地図」に決まったときは、視覚的で楽しく取り組めそうだと単純に考えていましたが、「仏教系世界図」「中国系世界図」「南瞻部州・・」「大明京省九・・」などが出てくるにつれ、簡単なテーマではなく、地図は作成された当時の認識や情勢と密接な関わりがあり奥が深いものであるとわかりました。打合せや作業の段階で、地図に現わされている事柄を説明していただき、難しいながらも興味深く関わることができました。
 今年も企画や図録の執筆等を大塚先生・篠塚主査に担当していただき、実務を次のメンバーで行いました。
 ポスター・チラシ・看板等のデザイン&制作に手腕を発揮したNさん。プロの印刷屋さんに賞賛され、転職先を1つ確保できたそうです。
 図録の版下作成に隠れた才能を発揮したKさん。版下作成費○万円を浮かせてくれました。忙しいカウンター業務の合間をぬっててきぱきと作業をしてくれたOさん。
 何気にいろいろこなしてしまう電子展示担当のHさん。今年もまたブログを一手に引き受けてくれたMさん。WGの中ではブログの女王と呼ばれています。
 パネル作成や展示の指導と同時に要所要所で頼りになるOさん。また、今回は版木のクリーニングについて、世界文化遺産学専攻の松井先生、加藤先生にご協力をいただき、心からお礼申し上げます。大学院生の方々には細かな根気のいる作業をしていただいて、本当に助かりました。
 最後になりましたが、展示を観にきてくださった方々、ブログを訪れてくださった方々、どうもありがとうございました。(A.O.)
--------------------------------------------------------------------------
 企画展の準備をすすめるうちに、むくむくと古地図への興味が増していきました。個人的には、初めてのトンカチ作業、図録の版下やちらしの作成など、とても充実したお仕事ができて幸せでした。締切前には・・・でしたが。(励まし支えてくださった皆様に感謝しております)見に来てくださった皆様にも、何かしらの幸せ体験があったなら、これまた幸いです!(M.K.)
--------------------------------------------------------------------------
 パソコンでワンクリックで行きたい場所にひとっとび、という現代ですが、地球上、ほとんどの場所が地図に成り尽くしているため、その地図情報をどのように活用しようかというところが中心となっていますよね。昔の人には「まだ見ぬ土地、まだ見ぬ世界」があったから、地図の作成作業は大変だったでしょうけど、逆に想像の入り込む余地があって面白かったことでしょう。想像、といえば子どものころ読んだ冒険物語。最初のページにその物語の舞台の地図が示されていたりしました。そういうの見るのが大好きだったなぁ...。
 とりとめがなくなってしまいましたが、「いつか自分で考えた場所の地図を、自分で考えたスタイルで書いてみたい」と思わせてくれる今回の企画展でした。会場に足を運んでくださった皆さん、どうもありがとうございました。(S.N.)
--------------------------------------------------------------------------
 このBlogを設定した中の人です。最初は、「Blogなんかやっても…」と思っていたのですが、いざ始めてみると結構コメントをいただくことができたりして、大変うれしい誤算でした。展示を見に来ていただいた方、興味を持ってアクセスしていただいた方とこうして直接コミュニケーションがとれるというのは、すごいというかうれしいことだと思います。
 このBlogはしばらくお休みということになりますが、また来年の展示で復活しますので、その時はぜひ見に来てください。(BlogだけではなくWebのほうも…)このBlogにアクセスしていただいた皆様、どうもありがとうございました。(K.H.)
--------------------------------------------------------------------------
 企画展の度に勉強させていただいています。今回は、いろいろな情報が詰め込まれた古地図の面白さに目覚めました(鯰話にブログ3話分使ってしまうなど、暴走もあり…)。そして、スタッフのみんなの火事場のバカ力には驚かされるばかりでした。
 企画展にご来場いただいた皆さま、ブログを訪問してくださった皆さま、ありがとうございました。またいつかお会いしましょう。(M)

minade.jpg

全国の古地図ファンの皆様(読んでくださっているでしょうか?)お待たせしました!筑波大学附属図書館所蔵の古地図のページができました。

kochizu.jpg
 こんな感じのシンプルなページですが、ここから古地図の画像361点をご覧いただけます。世界図、日本図、北方図、江戸図などの地図のカテゴリー別一覧と、タイトル順の一覧があります。
 これは日本図の一覧。サムネイルをクリックすると、高精細画像へ。
nihonzu.jpg
 実はまだ作成途中(解説を入れたり、並び順をもうちょっとどうにかしたい・・・などなど)なのですが、これを紹介しないことにはこのブログも終了できない!というわけで急遽公開となりました。A.O.さんとDT係長Y氏の共作。(急がせてスミマセンでした~)
 企画展は終わってしまいましたが、今後はこちらから「古地図の世界」をお楽しみください。
 ついでにご紹介しますと、筑波大学附属図書館が所蔵している貴重書等の画像を電子化資料のページに整理中です。今は3000点弱ですが、近いうちに全ての画像をリストアップする予定です。
 さて、明日は今年の企画展ブログ最終回(の予定)です。大塚先生と企画展スタッフからの一言で終わりとさせていただきます。お楽しみに。