展示トップへ
ご挨拶
ポスターチラシ
図録
講演会
アクセス


 第1部  |   第2部  |   第3部 

第2部 東京オリンピック開催

Part 2. During the Tokyo Olympic Games

28 『浮世絵・風俗画名作展』

 所蔵情報 

 1964年当時のオリンピック競技大会では、開催国で、芸術展示が行われることがオリンピック憲章で定められていた。これに則り、東京においてオリンピックの芸術展示の一つとして企画されたのが「浮世絵・風俗画名作展」である。1964年10月9日から21日まで、日本橋白木屋にて陳列された312点を収録した図録である。それらのうち105点は欧米諸国から出品されたもので、浮世絵の里帰りという意味も持っていた。

29 『近代日本の名作 : オリンピック東京大会芸術展示』

 所蔵情報 

 オリンピック東京大会芸術展示として国立近代美術館にて、1964年10月1日から11月8日まで展示された「近代日本の名作」の図録。日本の近代芸術は、東洋美術の長い伝統を背景にしながら、19世紀後半以降、西洋美術の合理的な技法を取り入れ、独自の芸術を作りあげたことを紹介している。

30 『Art exhibition in Tokyo Olympic Games : sports philately』

 所蔵情報 

 オリンピック東京大会芸術展示として開催されたスポーツ郵便切手展(スポーツ・フィラテリー)の目録。1964年10月1日から21日まで大手町の逓信総合博物館で、スポーツに関連する切手が展示された。通常切手、国立公園や国定公園のほか、オリンピックの記念郵便切手、オリンピック東京大会にちなむ寄付金つき郵便切手などが展示された。

31 『日本・カラー1964 : オリンピック東京大会芸術展示写真展作品集』

 所蔵情報 

 オリンピック東京大会芸術展示の美術部門に属す写真展の作品集。1960年のローマ大会に次いで2番目の展示になる。56名の新進気鋭の日本人写真家による作品が全てカラーで展示された。しかもこれらのカラー作品に使用された感光材料が全て国産のもので、写真芸術における日本の技術の進歩という点からも画期的な展示となった。

32 『日本古美術展 : オリンピック東京大会』

 所蔵情報 

 オリンピック東京大会芸術展示として東京国立博物館で開催された日本古美術展の図録。国宝154点、重要文化財254点を含む870点の作品が展示された。縄文時代の土偶、古墳時代の埴輪武装男子(重要文化財)、平安時代の普賢菩薩像(国宝)、鎌倉時代の制多伽矜羯羅童子立像(国宝)、江戸時代の舟橋蒔絵硯箱(重要文化財)などが含まれ、時代も多岐にわたっている。

33 『オリンピック東京大会芸術展示 十月大歌舞伎』

 所蔵情報 

 オリンピック東京大会芸術展示として行われた歌舞伎公演の冊子。歌舞伎座による十月公演が芸術展示として行われることになった。最高の芸術を上演したいというはからいで、歌舞伎の格式、重量感、作品の価値などで代表的な作品として選ばれたのは、「道成寺」、「鏡獅子」、「助六」、「野崎村」、「寺子屋」であった。また海外公演で好評を博した歌舞伎十八番の「鳴神」も上演された。

34 『東京オリンピック : 文学者の見た世紀の祭典』

 所蔵情報 

 作家や文化人が、東京オリンピックの期間中、大会を見てどのように感じたかなどの寄稿をまとめたもので、1964年12月に講談社より発行された。石原愼太郎、三島由紀夫、大江健三郎、曽野綾子、井上靖、杉本苑子なども多数寄稿している。彼らは日本で初めて開催されたオリンピック競技大会について、戦争や国家との関係、そして外国人と日本人のスポーツに対する姿勢の違いなどについて細やかに記している。

35 『週刊少年サンデー : 少年雑誌の王者, 6巻43号 (10月18日号)』

 所蔵情報 

 週刊少年サンデーは小学館発行の週刊漫画で、おそ松くんやオバケのQ太郎などが連載されていた。1964年10月18日号は、オリンピック特集として開会式に国立競技場の上空で五輪を描く特別飛行隊、ブルーインパルスの訓練の様子が物語として紹介されている。また選手村の内側の様子、さらには砲丸投げ、十種競技の選手などが怪力選手として取り上げられている。

36 『週刊少年サンデー : 少年雑誌の王者, 6巻44号 (10月25日号)』

 所蔵情報 

 1964年10月25日号は、オリンピック特集としてマラソン競技を取り上げ、君原選手の物語や、日本選手のライバルとして1960年のローマオリンピックで裸足で走って優勝したアベベ選手(エチオピア)やイギリスのヒートリー選手などが紹介されている。さらにはこれまでの変わりダネの選手として、途中で車に乗ってコースを移動したインチキ・マラソンなどの話も掲載されている。

37 『東京オリンピック画報 : 美女の祭典 : 女子選手の熱と技の躍動美』

 所蔵情報 

 ミス東京と言われた体操のチャスラフスカ(チェコスロヴァキア)、ラチニナ(ソ連)、そして小野清子(日本、東京教育大学卒)など、女性選手の演技を特集した写真集。バレーボールら陸上競技のシーンのほか、選手村で男女の選手が肩を組んで歩いていたり、国籍に関係なく一緒に自転車を乗り回したり、常に陽気な南米の選手たちの様子なども紹介されている。

38 『日刊スポーツ東京オリンピック号』

 所蔵情報 

 大会直前に発行された日刊スポーツの特集号。表紙には100mで10秒1の記録を持つ飯島秀雄(水戸市出身)の疾走シーンが飾られている。君原健二、寺沢徹、円谷幸吉などのマラソン選手、80メートル障害の依田郁子、水泳の田中聡子、木原美智子、山中毅など、メダルの期待のかかる選手たちの練習風景が紹介されている。現在、飯島氏は水戸市でスポーツ店を経営している。

39 『女性セブン (1964年10月21日号)』

 所蔵情報 

 女性セブンや女性自身などの女性週刊誌でも、東京オリンピックは話題になった。オリンピックに来日した「外人ベストドレッサー」を紹介したり、女性選手の紹介、果ては「選手村の夜の生活」などの特集が組まれた。また、「忘れられたもう一つの五輪」として、パラリンピックに挑む選手たちの紹介もなされた。こうした記事は多くの女性がスポーツに関心を持つきっかけになった。

40 『Paralympic Tokyo 1964 : International Stoke Mandeville Games ; パラリンピック : 国際身体障害者スポーツ大会』

 所蔵情報 

 1964年の東京オリンピック終了後に、11月8日から14日まで東京で行われたパラリンピックについてのパンフレット。正式名称は「国際身体障害者スポーツ大会」だが、愛称として「パラリンピック」と名付けた。第1部は車イス選手による国際競技が行われた。第2部は国内大会とし、肢体不自由者、視覚障害者、聴覚障害者など様々な障害のある人々の競技を行ったことが記されている。



 第1部  |   第2部  |   第3部 


筑波大学附属図書館トップページへ