第一〔鍛冶屋〕

(宮へ950-196),(宮へ950-197)

鍛冶屋の図
鍛冶(かしの)鉄物(かなもの)は諸国(しよこく)

より出(いづ)るといへとも先(まづ)

京都(きやうと)より廻(まは)るを登(のぼ)

といふ東京(とうけい)にて製(せゐ)

(ぞう)するを地(ぢ)といふ是(これ)

(くろがね)を夫ゝ(それぞれ)の品(しな)に製(せゐ)すには

俵炭(たはらずみ)といふ極(ごく)やわかな炭(すみ)を細(こま)

にくだきふいごといふ火(ひ)おこしの

(ぐ)にて火(ひ)を起(おこ)こし火(ひ)の中(なか)へ幾度(いくたび)

(いれ)ては出(いだ)しかなとこの上にて三人

又は四人にてあひ槌(づち)にて段ゝ(だんだん)きたへ

(なに)しなによらず造(つく)るの図(づ)

大中小の釘を

五十本百本と

かぞへて

たばねる図



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