より出(いづ)るといへとも先(まづ)
京都(きやうと)より廻(まは)るを登(のぼ)り
といふ東京(とうけい)にて製(せゐ)
造(ぞう)するを地(ぢ)といふ是(これ)は
鉄(くろがね)を夫ゝ(それぞれ)の品(しな)に製(せゐ)すには
俵炭(たはらずみ)といふ極(ごく)やわかな炭(すみ)を細(こま)か
にくだきふいごといふ火(ひ)おこしの
具(ぐ)にて火(ひ)を起(おこ)こし火(ひ)の中(なか)へ幾度(いくたび)も
入(いれ)ては出(いだ)しかなとこの上にて三人
又は四人にてあひ槌(づち)にて段ゝ(だんだん)きたへ
何(なに)しなによらず造(つく)るの図(づ)
大中小の釘を
五十本百本と
かぞへて
たばねる図