第二〔畳屋〕

(宮へ950-196),(宮へ950-197)

畳屋の図
畳屋(たたみや)はわらを縄(なわ)にて

あみ夫(それ)を杵(きね)にてうち

だんだんとわらを重(かさ)

麻糸(あさいと)にて幾通(いくとふ)りにか

さして床(とこ)とする此きり

やふによりなんとふりそ

床の上中下あり畳表(おもて)

備後(びんご)より出(いづ)るをよしとす

(くさ)にて生(うま)るゝをよく干揚(ほしあげ)

麻糸にて織(おる)なりこれにも

艸によりりうきうおもて

ありへりは麻の染(そめ)たるを用ゐ

これをたたみさしが製(せい)す図(づ)



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