あみ夫(それ)を杵(きね)にてうち
だんだんとわらを重(かさ)ね
麻糸(あさいと)にて幾通(いくとふ)りにか
さして床(とこ)とする此きり
やふによりなんとふりそ
床の上中下あり畳表(おもて)は
備後(びんご)より出(いづ)るをよしとす
艸(くさ)にて生(うま)るゝをよく干揚(ほしあげ)て
麻糸にて織(おる)なりこれにも
艸によりりうきうおもて
ありへりは麻の染(そめ)たるを用ゐ
これをたたみさしが製(せい)す図(づ)