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Knowledge Workerの導入

横山敏秋

 附属図書館では,丸善が開発・販売を開始した学術情報ナビゲーションシンステム Knowledge Worker(ナレッジワーカー)を平成11年10月に導入した.このシステムは単なるデータ検索にとどまらず電子図書館の一つの型を具現したものと言える.
 主な機能としては,
 ・和書,洋書,外国雑誌目次情報の横断検索
 ・本学図書館所蔵外国雑誌目次情報の閲覧
 ・電子ジャーナルへのゲートウェイ機能
 ・図書の発注,状況紹介
があげられる(図1 参照).


図1 キーワードサーチ画面

 また収録データは
 ・和書商品情報 160万の既刊,新刊,近刊図書
 ・洋書商品情報 200万の既刊,新刊,近刊図書
 ・外国雑誌商品情報 6万タイトルの商品情報
 ・外国雑誌コンテンツ 英国国立図書館(British Library)購読雑誌6万タイトルのうち主要2万タイトルの目次情報過去3年分
である.特に外国雑誌目次情報に関しては,検索結果に本学図書館の所蔵雑誌が含まれている場合,その旨表示されるので,図書館で即座に該当論文を入手できる.またメニューの所蔵雑誌一覧から雑誌を選択すると各号・毎に目次データが表示されこちらも図書館において,入手可能であり,いわゆる電子的なコンテンツシート・サービスといえる.検索結果は,電子メールで送付することやダウンロードして文献リスト等を作成することも可能となっている(図2参照).


図2 キーワードサーチ画面

本学の場合,継続受入外国雑誌中約80%が外国雑誌目次情報対象誌に含まれていた.
 料金は定額であり接続時間やヒットレコード数を気にする必要はない.図書館ではこのシステムを教職員や大学院生等に無料で提供している.


図書館情報課課長補佐
Introduction of Knowledge Worker system to Library, by Toshiaki YOKOYAMA