筑波大学附属図書館報「つくばね」
図書館ボランティアを経験して
影山 絢野
 筑波大学附属図書館でボランティア活動をさせて頂いて,もうすぐ一年になります。私にとって,ボランティア活動のすべてが初めてのことであったので,いつも緊張していました。しかし,図書館の方やボランティアの方は暖かく受け止め,支えて下さいました。分からないことは数多くありますが,ようやく活動に慣れてきたように思います。
 図書館では登録前に行う事前研修を始めとして,研修制度がとても充実しています。学内外への施設見学や講習など,内容も豊富です。また,ボランティアの自主研修・自主活動も盛んです。様々な研修や自主活動が活発に行われているので,疑問や不安に思うことも,勉強することができて,大変有難いです。
 ボランティア活動の内容は,図書館総合案内,対面朗読,利用環境整備,体育・芸術資料整理があります。その中で,私は書架の乱れを整えたり,図書の補修を行ったりする利用環境整備をしています。資料の汚れを落としながら,排列通りに並べていき,終わる頃には軍手もすっかり真っ黒になっています。
 時々,利用者の方から,質問を受けることがあります。その度に,私は慌てふためいてしまい,即座に答えることができず,言葉に詰まってしまうことが多々あり,反対に,早く答えようとして対応が杜撰になり,利用者の方に対して失礼な態度で接してしまったこともあります。さらに資料の場所を把握していなかったために,尋ねられた利用者を長い間待たせてしまい,その方の貴重な時間を浪費してしまったこともありました。このことから,単に整備にのみ没頭していてはいけないのだと思うようになりました。常に目配り,気配りをして,いつでも的確で丁寧な対応ができるようにならなければいけないと感じました。
 ボランティア活動を通して,考えなければならないことが見えてきたように思います。まだまだ勉強しなければならないことがたくさんあります。早く図書館に慣れ,さらに多くのことを学んでいきたいです。



活動の様子
 
(かげやま・あやの 附属図書館ボランティア)
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