2013年1月11日
Readingバトン -教員から筑波大生へのmessage-
波多野(前)附属図書館長に続く第3走者として、吉武博通 大学研究センター長から寄稿いただきました。
Pick Up
『希望のつくり方』玄田有史著.岩波書店 , 2010.10【分類081-I95-R1270】
Book Review
労働経済学を専門とする東京大学の玄田有史教授は、希望とは何かといった希望にまつわる疑問を明らかにしようと「希望の社会科学」という研究を立ち上げ、その研究成果を2009年に『希望学』全4巻(東京大学出版会)にまとめました。今回推薦する本はそのエッセンスをコンパクトに分かり易くまとめたものです。玄田先生が、希望学の研究フィールドに選んだのが岩手県釜石市。私も会社員時代に釜石製鉄所で人事を担当し、幾たびの苦難を乗り越えながら希望を持って生きてきた人々の姿に接してきました。授業でもこの本を薦めています。希望を成り立たせる4つの柱は何か?玄田先生が導き出した答えは本の中で確かめてみて下さい。
■次は、中山伸一先生(附属図書館長)です。
※ 附属図書館注:
『希望学』全4巻も所蔵しています。
- 『希望を語る : 社会科学の新たな地平へ (希望学 1)』東大社研 [ほか] 編.東京大学出版会 , 2009.4【分類361-Ki11-1】
- 『希望の再生 : 釜石の歴史と産業が語るもの (希望学 2)』東大社研 [ほか] 編.東京大学出版会 , 2009.5【分類361-Ki11-2】
- 『希望をつなぐ : 釜石からみた地域社会の未来 (希望学 3)』東大社研 [ほか] 編.東京大学出版会 , 2009.6【分類361-Ki11-3】
- 『希望のはじまり : 流動化する世界で (希望学 4)』東大社研 [ほか] 編.東京大学出版会 , 2009.7【分類361-Ki11-4】