VIII. 晩年の宇野

 東京大学を定年退官し、法政大学に招かれた宇野は、『経済原論』の改訂をしきりに考えていた。対談集を次々と出版したのもこのころである。
 晩年の宇野は病に倒れ、病床に伏しがちであったが、それでも読書をやめず、後進の研究者の論文に目を通すことも怠らなかった。彼は、自分の家に教え子が尋ねてくるのをなによりの楽しみにしていた。

108. 久留間鮫造、宇野弘蔵他編 『資本論辞典』 青木書店 1961 第1刷
109. 宇野弘蔵、梅本克己 『社会科学と弁証法』 岩波書店,1976,第2刷   所蔵情報
110. 宇野弘蔵 『資本論五十年』 上巻・下巻 法政大学出版局,1981,新装版第1刷 (上巻初版:1971年刊、下巻初版1973年刊)   所蔵情報

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