板の両端(はし)に乗るに
身体(からだ)の重き方に
傾かずして身体の
軽き方に傾くは板
を支ふる処偏なる
故なり若し板の中
心を支へ其両端に
同量の物を載る
ときは板平均して
傾ことなし天秤
等(など)の器は皆この
理に基つけるなり