〔仏蘭克林 (Franklin,Benjamin 電気)〕

(376-Mo31),(宮へ950-194)

仏蘭克林の図
北亜米理加仏蘭克林(ふらんくりん)と云人夏の日驟雨(ゆふだち)の起る を待て

尖たる銀の管を附たる紙鳶(かみのぼり)を放ち又鉄の柱に鈴を附けて

我家の屋上(やねのうへ)に建て雷電の越歴(ゑれき)と同物たるを知れり 是防

(らいよけ)柱の濫觴なり今時行はるゝ電信等皆是より開けたり

鉄の柱地より高きこと三丈位。銀を鎔(とか)して尖端(とがりさき)を包 み離ざるやうに

拵へ其尖の銀より針がねのくさりにても上に絵の具をぬり錆(さび)ぬやう にすべし



次のページへ
文部省発行教育錦絵のページに戻る