教員著作紹介コメント(齋藤 一先生)

齋藤 一先生(人文社会系)よりご著書の紹介コメントをいただきました。

【本の情報】
『「原爆」を読む文化事典』川口隆行編著.青弓社, 2017【分類319.8-Ka92】

【コメント】
私齋藤(文芸・言語専攻)も3項目執筆しているこの「事典」、意図してはいないのですが、とてもタイムリーな本になりました。まずは今年のノーベル文学賞。長崎市生まれのイギリス人小説家、カズオ・イシグロが見事受賞しましたが、彼のデビュー作は長崎を(も)舞台にした『遠い山なみの光』(1982年)です。その一節に触れたのが、私が書いた「2 復興」です。また、この夏はDPRK(北朝鮮)による核実験やミサイル発射がアジアに緊張感をもたらしていますが、この件を歴史を踏まえて理解したい人は高榮蘭先生ご執筆の「35 朝鮮半島と核危機」は必読です。さらに、昨年映画『シン・ゴジラ』を観て、ゴジラシリーズに興味を持った人は高野吾朗先生ご執筆の「47 怪獣」も面白いでしょう。こうの史代氏の漫画や映画『この世界の片隅に』に関心がある方、ICANのノーベル平和賞受賞に興味がある方、東日本大震災以降の文学に関心がある方…この本を手にとって、目次を頼りに拾い読みしてみてください。「原爆」や「核」が私たちの「文化」の深いところに影響を与えていることが了解できるはずです。


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