Monthly Archives: 5月 2014

Readingバトン(永田恭介 学長)

Readingバトン永田学長の写真Readingバトン-教員から筑波大生へのmessage-
山田(前)学長波多野(前)附属図書館長吉武大学研究センター長中山附属図書館長秋山先生渡辺先生五十嵐先生森先生野村先生松本先生に続く第11走者として、永田恭介 学長から寄稿いただきました。


「がん遺伝子に挑む」写真Pick Up『がん遺伝子に挑む(上/下)』ナタリー・エインジャー [著] ; 野田洋子, 野田亮訳.東京化学同人 , 1994 【分類491.65-A49-1/2】

Book Review
 2010年に、学園祭の図情関連の催しの一つとして「近未来書籍カフェ」というイベントで主催者の要請に応じて学生に読んでもらいたい本の1冊として挙げたのが本書。生命科学とは無縁のジャーナリストである著者が、当時続々とがん遺伝子についての大発見が続いていたMITのワインバーグ研究室とCSHLのウイグラー研究室に、あたかも「寝泊まり」状態で行った取材を元にしたルポ。ジャーナリスト魂あふれる著者のがん遺伝子研究の初期の歴史書とも言える。捏造や改ざんという言葉があふれる研究不正という残念な話題が相次いでいる今日このごろ、研究の偶然性や熾烈な競争、研究者の人間臭さを著して秀逸である本書は、読者にまたひと味違ったニュースの見方を教えてくれるかもしれない。ちなみに、ワインバーグ研究室で真実を明らかにしたのは教授のワインバーグではなく、若い大学院生とポスドクであったことも迫真の内容で紹介されている。

■次は、池田潤先生です。


教員著作紹介コメント(田中優美子先生)

ブックコメントのアイコン田中優美子先生(医学医療系)よりご著書の紹介コメントをいただきました。
【本の情報】
『産婦人科の画像診断』 田中優美子 . 金原出版 , 2014【分類495.2-Ta84】

【コメント】
 学生さんには少し難しいかも知れませんが、産婦人科疾患の画像所見をできる限り網羅した textbook です。
 一般的な産婦人科の textbook としても通用するよう、本書には最低限の臨床的事項(疫学・症候・治療)を記載してありますので、疾患自体を知らなくとも、その疾患の病態と画像所見を学べるようにしてあります。また第1章で画像診断についての一般的な事項(適応、検査施行時の注意事項)に加えて、各産婦人科疾患に有用な撮像法(特にMRのsequence)について述べてありますので、この基本原理を押さえておけば、各論では画像に反映されている病態・病理所見を容易に理解することができると思います。画像はできるだけ美しい典型例を採用していますので、実際の臨床の場で類似例に遭遇したときに役に立つものと考えます。更に、読んだ人がより深く理解するために必要な参考文献もできる限り原著のよいものを集めて収載してあります。
 産婦人科診療に関わる全ての医学生、研修医は勿論、コメディカルの皆さんや各科専門医の先生方にもお読みいただけると幸いです。