Monthly Archives: 1月 2010

教員著作紹介コメント(徳田安春先生)

book-comment徳田安春先生(人間総合科学研究科(水戸地域医療教育センター))より、ご著書の紹介コメントをいただきました。

【本の情報】
『身体所見からの臨床診断 : 疾患を絞り込む・見抜く!』宮城征四郎, 徳田安春編集.羊土社 , 2010.1【分類492.11-Mi73】

【コメント】
救急・夜間・地域・離島・僻地・過疎地・在宅・施設・災害・グローバル医療などの環境において、身体診断スキルを有する医師とそうでない医師とは、提供できる医療の質において大きな差がみられる。
問診や身体診察能力に乏しくCRPやCTなどにのみ頼る医師と、バイタルサインの解釈に加えて体全体から病気の状況を探り出すべく「視・打・触・聴・嗅診」の「五診」を組み合わせることのできる医師では、臨床能力の差は歴然としており、身体診察では画像や検査データでは捉えられない決定的に重要な所見をしばしば拾い上げることができる。
臨床研修が必修化され、卒前臨床実習ではモデルコアカリキュラム、OSCEなどの導入がなされた今日ではあるが、研修修了後の身体診断スキルが向上したかは定かではない。むしろ画像や検査データに依存した臨床研修のみを行っていては、都会の大病院でしか通用しない医師となる恐れがあり、身体所見をおろそかにするような実習・研修のみを受けた医師は地域医療を実践するスキルに乏しい。
このような状況で、今回の書籍では、医学生や研修医のみならず、一般勤務医、そしてベテランの実地医家の先生方にとっても、役に立つ本となるように、身体診断スキルに焦点を当てた。スキルアップを目指す研修医に加え、「視・打・触・聴・嗅診を極めた臨床医」を目指す多くの医師、そしてフィジカル・アセスメントの習得を心がけている看護師にも、この本が少しでも役に立つことを期待している。

【掲載ページ】筑波大学教員著作の紹介(2009年度)


教員著作の紹介ページに16冊追加

先生方からご寄贈いただいた著作16冊を「筑波大学教員著作の紹介(2009年度)」のリストに追加しました。

寄贈教員名(所属)
・山田信博学長
・大倉浩先生(人文社会科学研究科文芸・言語専攻)
・砂川有里子先生(人文社会科学研究科文芸・言語専攻)
・和田尚明先生(人文社会科学研究科文芸・言語専攻)
・安梅勅江先生(人間総合科学研究科看護科学専攻)
・河野了先生(人間総合科学研究科疾患制御医学専攻)
・徳田安春先生(人間総合科学研究科(医学))
・大野正道先生(ビジネス科学研究科企業法学専攻)
・礒田正美先生(教育開発国際協力研究センター)
・中田英雄先生(教育開発国際協力研究センター)

掲載ページ:筑波大学教員著作の紹介(2009年度)


教員著作紹介コメント(綿抜豊昭先生)

book-comment綿抜豊昭先生(図書館情報メディア研究科)より、ご著書の紹介コメントをいただきました。

【本の情報】
『松尾芭蕉とその門流 : 加賀小松の場合』
綿抜豊昭著.筑波大学出版会 , 2008.1【分類911.32-W46】

【コメント】
別に誰が調査したわけでもないが、江戸時代の俳人ランク総合評価第1位は芭蕉であろう。何しろ後世に与えた影響は大きく、「芭蕉文化」が形成されたといって、過言ではない。本書は、加賀国小松地方の「芭蕉文化」をおったものである。筑波大学から出版されるということもあって、まじめに筆をすすめたので、おかしい本ではないが、地域文化に興味のある方には、それなりに楽しんでもらえるのではないかと自負している。

【掲載ページ】筑波大学教員著作の紹介(2008年度)