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10年前,そして現在

岡田 信子


 図書館情報大学開学20周年.自分自身との関わりで振り返ってみると,10周年には学生として,今回は職員という立場で迎えることになった.節目とも言える年々に立ち会う形になり,この大学との間に何か縁のようなものを感じずにはいられない.
 さて大学が20周年を迎えたということは,附属図書館も同じだけの時を重ねたことになる.それでは時の流れとともに図書館も変化を遂げているのだろうか.20年前との比較は無理だが,自分の学生時代を思い出してみた.一見したところでは大きな変化はないように思われる.しかし,例えば10年前には身近な存在ではなかったパソコンが,現在では館内の随所に設置され,調査・研究手段の一つとして活用されている.このごく当たり前の風景は,図書館が確実に変化しているということを具体的に示す一例である.なお本学では今年2月にディジタル図書館を稼動させた.これもまた一つの変化である.
 技術の進歩は情報資源の拡大を加速させる.これに伴って図書館に要求されるサービスも一層多種多様なものになることは想像に難くない.10年後,附属図書館がどのような存在になっているのか,現在の職員の一人としては決して他人事ではない.


Ten Years Ago and Now, by Nobuko OKADA
図書館情報課管理係