教員著作紹介コメント(山口卓男先生)

山口卓男先生(ビジネス科学研究科)よりご著書の紹介コメントをいただきました。(2015/05/29)

【本の情報】
『新しい学校法務の実践と理論 : 教育現場と弁護士の効果的な連携のために』山口卓男編著. 日本加除出版, 2014.11【分類374-Y24】

【コメント】
近時、学校をめぐる法的紛争が増えていますが、教員がこれに適切に対応できない事態が多く見られます。その背景として、教員の伝統的な思考・行動様式が、現代の法化社会に適合できていないことが指摘できます。しかし、すべての教員が法律に習熟することを求めるのは現実的ではなく、それよりも、学校が、いつでも法律専門家のサポートを受けられる体制を整えることの方が価値的と思われます。他方で、弁護士の例でも、学校の実情に即した有益な活動が十分にはできていないのが実情です。そこで、このギャップを埋めるにはどうしたらよいか、という問題意識が本書の基本的な視点になっています。