フランシスコ・サビエル

 1506年に、ピレネー山脈の西南、ナバラ王国(現スペイン領バスク地方)に生まれ、パリの聖バルバラ学院で神学を学んだ。1534年にイグナティオ・ロヨラとともにキリストへの奉仕を誓い、イエズス会の創立に参画。ポルトガル国王の援助を得、東洋への布教活動に努めた。

 1542年にインドで活動を始め、1547年にはマラッカで日本人ヤジロウと出会い日本開教を発願。1549年に鹿児島に上陸し、わが国に初めてキリスト教を伝えた。山口を中心に西日本各地で布教し、日本におけるイエズス会の基礎を作った。2年余りの滞日の後、中国に渡り、1552年、広東近郊の上川島で死去。1622年にロヨラとともに聖人に列せられた。

 サビエルに関する同時代の文献は、没後42年目に出版されたトルセリーノによる伝記が最も広く普及しており、その増補版とともに各国語に訳され、数十種類を数える。ベッソン・コ レクションでは、18種19点のトルセリーノによるサビエル伝のほか、ルセナによる伝記など、主要な文献60種余りを所蔵している。

* 絵でみるサビエルの生涯

* サビエルの肖像画集

* フランシスコ・サビエルコーナー出品目録