「学術雑誌目次速報データベース」について

　平成６年１１月１日から，NACSIS-IRで「学術雑誌目次速報データベース」の検索 サービスが開始されました．

　学術情報センターのWWWサーバーに次のような概要の紹介があります．(H6.12.8現 在）

• 収録対象
  本データベースの形成事業に参加する大学等の研究機関，学協会で刊行する学術 雑誌に掲載された論文，解説記事などの文献情報．
• 収録範囲，収録対象
  基本的には，各機関がデータ作成に参加した時点の最新データから収録する． サービス開始時点の件数は7,000件を予定．
• 収録題目
  標題，著者名，著者所属機関名，雑誌名，巻号，ページ，出版年等．
• 呼び出しコマンド
  ［ＳＯＫＵＨＯ」
• その他
  本データベースは，各学術雑誌の刊行元である大学等の研究機関，学協会などの 分担によりデータを作成し，サービスを行う．
　 　学術情報センターが設立されてこの方，各大学図書館は，NACSIS-CATの下で，共同 分担方式により総合目録データベースを形成してきました．

　今回の「学術雑誌目次速報データベース」の形成事業は，データベースの作成の観 点からみると，各大学図書館が共同でデータベースを作成する二つめの事業であり， また，目録データとは異なり，論文単位の諸誌事項を作成する点にひとつの特色がみ られます．

　本学でも，早速「図書館情報大学研究報告」の最新号(13巻1号，平成6年10月刊 行）を入力し，検索の便に供しています．

　今後，研究報告の刊行に合わせ，速報性を考慮しながら順次入力を行っていく予定 です．

　データの作成方法に触れると，NACSIS-CATは学術情報センターの大型コンピュータ に参加館がオンラインで接続し，データを作成するのに対し，「学術雑誌目次速報 データベース」では，参加館がテキスト形式で作成したデータをネットワーク経由で 学術情報センターに転送します．学術情報センターでは，これらのデータをバッチ処 理でデータベースに更新します．

　本学では，ワークステーションのテキスト・エディターで作成したデータを， SINETを通じてmailコマンドで送信しています．

　「学術雑誌目次速報データベース」についても，他のNACSIS-IRファイルと同様， NACSIS-ILLを通じて原文献の入手ができます．

　最後に，検索例をご覧ください．この例では，雑誌名から検索していますが，他の ２次データベースのように標題・著者名からの検索もできます．また，雑誌名・巻号 を使えば特定ナンバーの目次情報を通覧することもできますので，どうぞご利用くだ さい．

検索例


TYPE IN COMMAND
　1/SEA J.図書館情報大学　・・・・・雑誌名からの検索
　　5　1/J.図書館情報大学 (3 TERMS COMBINED)
TYPE IN COMMAND
　2/D　M.A・・・・・・・表示（モード：Ａ）
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ACCN:0000005721
TITL:著作物の引用に関わる米国著作権法とその実務
AUTH:原　秀成
CITN:図書館情報大学研究報告：ULIS/図書館情報大学研究報告編集委員会
VOLN:13(1) PAGE:1-10 YEAR:19941001

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"Current Contents of Academic Serials in Japan" database on NACSIS-IR