1.7 大学図書館の現状と課題
東京大学附属図書館事務部長 高 橋 柏
戦後の最大といわれる経済・社会の変動や科学技術の進展の中で,日本の大学は新しい
世紀を前に改革を求められ,大学図書館も変化を求められている。以下の視点から大学図
書館の現状と課題を述べ,さらに課題解決の可能性を探る。どこを切り口に課題に取り組
むかはそれぞれの置かれた状況で異なるが,私の日頃の経験を述べることにより,このテ
ーマに応えたい。
1.大学図書館の自己認識の必要性
(1)大学図書館をどこに位置づけるか
○組織目的,機能
○大学の中で
○大学の外で
○国際化の中で
○技術の進歩の中で
(2)自己点検・自己評価
2.大学の組織原理を考える
(1)学術研究
(2)高等教育
3.統計数値に現れた大学図書館の現状
(1)ひと
(2)もの
(3)かね
4.大学図書館の利用者
(1)学部学生,大学院生(教育を受ける。学習する。)
留学生
(2)教員(教育をする。研究をする。)
外国人研究者等
(3)教員以外の職員(学習活動を支援する。教育・研究活動を支援する。)
(4)学外者
・学生
・教員
・一般市民
5.大学図書館の課題
6.課題解決のための手法
(1)ひと
○個人の力でできること
○協力を得ること
個人
組織(館内)
(学内)
(学外)
(2)もの
○施設
○設備
○資料
(3)かね
○予算制度
○おかねの流れを知る
7.解決のヒントを見つける
計画と説得
8.情報公開,公正さ