4.2  マルチメディアワークステーションによるUNIX入門

                       図書館情報大学助教授   松 本   紳


1.はじめに

 近年ワークステーションの普及には目覚ましいものがある。その背景には性能向上もさること ながら,すぐれたグラフィカル・ユーザ・インターフェース(GUI)による操作性の良さもある と思われる。本研修では,図書館においてもシステムのダウンサイジング化あるいはインターネ ット上の情報検索,情報発信のサービスなど,今後,益々需要の広がるワークステーションに実 際に触れてみることにより,その基本的な操作を体験する。また,国際情報共有システムを利用 して様々なインターネット上のリソースの検索も行ってみるつもりである。ワークステーション は従来の汎用計算機と違い,多くの機種がUNIXという共通のOSの上で動いている。それゆえに違 う機種であってもUNIXの基礎知識を身につけておけば,容易に操作することができるという利点 がある。
本講習では以下のことを行う。(当日より詳しいマニュアルを配布する予定である)

2.ログオンとログアウト

 最初にワークステーションの操作の開始と終了の仕方を説明する。

3.マウスの操作とウインドウ

 マウスを使ってウインドウを操作する。
 a.ウインドウの移動
 b.ウインドウのサイズの変更
 c.アイコン化

4.エディタ入門

 テキストエディタの利用方法と日本語変換を説明し,実際に文書を打ち込んでみる。

5.電子メール

 参加者同士で実際に電子メールのやり取りを行う。
 a.電子メールの発信
b.電子メールの受信
 c.フォルダー(メールの整理)
 d.エイリアス機能

6.UNIXの基本OSコマンド

 UNIXで良く使われるコマンドを中心に概説する。
 a.ファイル管理
 b.ディレクトリ管理
 c.環境設定
 d.簡単なシェルスクリプト
 e.その他

7.インターネット

 a.ネチケット(ネットエチケット)
 b.Internet上のプレプリントサービスの例
 c.国際情報共有システム(WAIS,WWW)
 d.ホームページの作成例