教員著作紹介コメント(柘植 雅義先生)

『小中学生のための障害用語集-みんなに優しい学校と社会を願って-』

柘植雅義著

金剛出版, 2019  【分類 369.27-Ts39】

【コメント】

この本は,「障害」に関する用語を集めて、国連や諸外国などの国際的な動向や最新の学術研究の成果を踏まえて、小学生や中学生向けに分かりやすく説明したものです。今、日本や多くの国々では、障害があってもなくても、全ての人がお互いを大切にして支え合っていく学校や街を目指しています(inclusive education, inclusive society)。そのような学校や街や社会にしていくためには、大人だけでなく、小中学生にもできることはたくさんあります。そのようなアクションを子どもたちが起こしていく際の参考図書になれば、との思いから本書を作成しました。作成したのは、私の研究室に設置された『インクルーシブ教育の未来研究会』です。「障害のある子どもや大人や誰もが、豊かに学び幸せに生活していける学校や街を作っていくにはどうしたらよいか」という問いについて、知的・発達・行動障害の分野で学ぶ学類生や大学院生が、読み手の小中学生を念頭にして解説しました。

 

 

(人間系 柘植雅義)