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教員著作紹介コメント(末益崇先生)

末益崇先生(数理物質系)よりご著書の紹介コメントをいただきました。(2015/01/07)

【本の情報】
『シリサイド系半導体の科学と技術 : 資源・環境時代の新しい半導体と関連物質』前田佳均編著. 裳華房, 2014.9【分類549.8-Ma26】

【コメント】
 ”シリサイド”とは、半導体の代表格であるシリコン(Si)とFeなどの金属との化合物の総称です。100種類以上の物質からなり、その大部分は金属ですが、中には非常に面白い性質を示す半導体が幾つかあります。本書では、後者の半導体の性質を示す”シリサイド系半導体”を扱っています。シリサイド系半導体の多くは、資源が豊富で安全安心な元素で構成されるため、ここから”環境半導体”という名称も生ま れました。2014年ノーベル物理学賞の報道で知った皆さんも多いのではないかと思いますが、物質の研究は日本の研究者が得意とするところです。研究者が新しい物質に注目するのは、GaNの例にもあるように、新しい物質が新しい世界を拓く可能性をもっているためです。
 本書で扱う”シリサイド系半導体”は、太陽電池や熱電素子などのエネルギー素子に、さらには、LSI等の演算素子にかかわる新しい物質群で あり、日本が世界をリードしている分野です。ここ10年余りの最新の知見を整理・集約して、それらの基礎や研究の最前線を研究者や学生が勉学できる ような参考書として企画され、この分野の代表的な研究者が分担執筆したものです。半導体の基礎について書かれた教科書を併読しながら、お楽し みください。