教員著作紹介コメント(相川充先生)

【本の情報】

人づきあい、なぜ7つの秘訣? : ポジティブ心理学からのヒント』  
相川充著
東京 : 新世社
東京 : サイエンス社 (発売), 2019.6【分類 361.4-A25】


【コメント】

ポジティブ心理学は,21世紀になってから提起された研究領域です。
20世紀までの心理学は,人間のネガティブな側面(犯罪,うつ病,精神障害,攻撃性,ストレスなど)を
扱ってきましたが,21世紀になって,人間のポジティブな側面(精神的回復力,勇気,創造性,協調性,
幸福感,感謝行動など)も明らかにして,建設的で未来志向の科学的アプローチをするのが,ポジティブ心理学です。

この本は,このポジティブ心理学の観点に立って,人づきあいの秘訣について述べたものです。
この本は,「はじめに」で始まり,第1章の「秘訣その1」から第7章の「秘訣その7」までの7つの章と
「おわりに」で構成されています。
秘訣は大きく分けて7つですが,各秘訣を支えるスキルやコツは56個が提言されています。
そして,「はじめに」と「おわりに」で,なぜ,人づきあいの秘訣が7つなのか,読者に向けて問いを発しています。

その答えは,この本の第1章から第7章までを再読すると分かります。