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水絵具
[読み] みずえのぐ
[始年] 19世紀
[Y1] 19世紀、近代日本画で使用する、水干絵具などの粉末の絵の具を膠や蜜、リスリンなどで溶き固めたもの。接着力が弱いため厚塗りの絵には不適であるが、写生などには多く用いられる。顔彩(がんさい)は、粒子の細かな粉の絵の具を蜜などで溶き、容器に入れて固めもので、これを丸形の皿に入れたものを鉄鉢(てっぱち)と呼ぶ。棒絵の具は、粉末の絵の具や染料などを棒状に固めたもので、皿に水を入れ、溶きおろして使用する。この他、チューブ入りの絵の具も作られているが、これは水彩絵の具と同じ使用方法で用いる。
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