目次へ | トップへ

隈取(暈)
[読み] くまどり
[始年] 開始年未詳
[Y1] 7世紀、法隆寺金銅壁画に見られる、東洋画の彩色技法の一つで暈渾(うんせん)とも言う。色彩や墨を濃淡に塗り分けたり、暈すことで、対象の立体感や装飾的効果を表現する。地隈はバックの余白に調子を付けること。返隈(かえりぐま、逆隈、照隈とも言う)は陰影部と逆に光線部を明色で暈す。
[Y2] (14世紀以降の水墨画では外隈と言う、輪郭の外に、薄墨などの隈を施し、そのものを強調する技法が多く見られる。
[URL] 主題分類へ