千々石ミゲル

[千々石ミゲルの絵] 正使千々石ミゲル 1569(永禄12)頃〜没年不詳

 千々石城主千々石直員の子。有馬晴信の従兄弟かつ大村純忠の甥で

あったため、有馬・大村両家の名代に選ばれた。1580(天正8)年受洗、

ついで有馬セミナリヨに入学。温和な優しい性格であったとヨーロッパ

の記録に評されている。しかし、1601(慶長6)年にはすでに棄教し、

清左衛門と称していた。遣欧使節として華やかな前歴を有しながら、

晩年は不遇であったらしい。