小特集 茨城の歴史と風土
本学所蔵で、江戸時代の茨城県に関する資料を集めたコーナーです。
二冊 谷文晁 文化9(1812)年刊

江戸時代後期の文人画家、谷文晁が描いた名山の画譜。北海道か
ら九州までの広範囲にわたり90の山を取り上げている。
一冊 上生庵亮盛著 安永8(1779)年刊
筑波山周辺の名所旧跡を網羅した解説書。筑波山は古代より信仰
の対象とされ、歌枕にも詠まれてきた。本書にはおよそ三十首の
歌と五句の俳句が収められている。
二冊 北条時鄰著 文政7(1824)年刊
鹿島神宮は古くから常陸国の一の宮として崇められてきた。上巻
は鹿島神宮の縁起・摂社・末社・祭礼などについて記し、下巻は
神宮境内および付近の名所を紹介する。
三冊 竹村立義著 文政7(1824)年以降写

文政7(1824)年5月に鹿島神宮・香取神宮に参詣した際の紀行。挿
入された道中の社寺などの図が美しく彩色されている。
六冊 赤松宗旦著 安政2(1855)年序

著者は下総国布川(現利根町)の医師。利根川及びその周辺の湖
沼・社寺・名所・物産・民間説話などが詳細に記された地誌。
一冊 江戸時代末期写

水戸藩主徳川斉昭が千束原(現水戸市)などで実施した軍事訓練に
取材したもの。天保11(1840)年から15年にかけての記述とともに
絵図・旗指物などが華麗な色彩で描かれている。
一冊 西野宣明校 天保10(1839)年刊
本書は、和銅6(713)年の風土記撰進の命令により編纂された『常
陸国風土記』の8種の異本を西野宣明が校訂したもの。文学的価
値も高い。
一冊 江戸時代中期以降写
常陸国志の草稿。水戸徳川家の系図、徳川光圀に関する記述、土
浦の土屋家の系図、常陸国と水戸周辺の地図、水戸・笠間・土浦・
下館の各城の図が掲げられている。
十六冊 宮本元球著 江戸時代後期写
宮本元球は江戸時代後期の考証学者。『開城繹史』『常陸国郡郷
考』などの著作がある。本書は『新編常陸国誌』の稿本からの抜
粋に、中世常陸の古文書・記録・系図等を加えたもの。
一冊 石川流宣画 元禄7(1694)年刊
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