展示資料の収蔵文庫について
宮木文庫
宮木文庫は、昭和13年(1938年)に本学の前身、東京文理科大学に寄贈された。総点数 5,722点からなり、内容は明治初年以降の初等教育の教科書を中心とする。
寄贈者の宮木宥弌( みやき・ゆういつ)は、明治元(1868)年に千葉県で生まれ、明治18年に出家し、明治25年より東京・滝野川の寿徳寺の住職を務めた僧侶である。
今回の展覧会の出品作品のうち、明治期の刊行物は、主にこの宮木文庫から選定された。
乙竹文庫
東京文理科大学教授乙竹岩造( おとたけ・いわぞう) の旧蔵書 1,457点から成るコレクション。昭和30年 (1955年) 2月受入。
本文庫は、乙竹教授が主著『日本庶民教育史』の資料として収集したもので、往来物を中心に女子用教科書や教育史関係資料等を含んでいる。
今回の展覧会の出品作品のうち、江戸期の往来物は、この乙竹文庫から選定された。
主要参考文献
- 「近代教科書の成立」仲新著(講談社,1959)
- 「日本教科書大系 近代編」海後宗臣,仲新編(講談社,1961-1967)
- 「目で見る教育のあゆみ」(文部省,1966)
- 「近代百年の教育」唐澤富太郎著(国土社,1967)
- 「明治百年の児童史」唐澤富太郎著(講談社,1968)
- 「近代日本教科書総説 目録篇」海後宗臣,仲新編(講談社,1969)
- 「文部省掛図総覧 二 幼童家庭教育用絵畫」佐藤秀夫, 中村久二編 (東京書籍, 1986)
- 「明治文化資料叢書 書目編」明治文化資料叢書刊行会編 (風間書房, 1961)
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