Monthly Archives: 4月 2012

教員著作紹介コメント(孫暁剛先生)

ブックコメントのアイコン孫暁剛先生(生命環境系)よりご著書の紹介コメントをいただきました。
【本の情報】
『遊牧と定住の人類学 : ケニア・レンディーレ社会の持続と変容』孫暁剛著.昭和堂 , 2012.3【分類389.454-So41】

【コメント】
「本書は、干ばつという自然の脅威と常に隣り合わせで生きるラクダ遊牧民の民族誌である。わたしはこれまで、ケニア北部の半砂漠地帯に住むレンディーレ社会について計一三回、二八ヵ月間のフィールドワークを行なった。ケニアの最も辺境といわれるレンディーレ・ランドにおいても、人びとの暮らしは外の世界と無関係ではなかった。本書のタイトルに示したように、彼らは今、まさに「遊牧」と「定住」のはざまに生きている。過去三〇年にわたり、ケニア政府や開発援助機関などによって実施された定住化政策や開発計画が、彼らの伝統的な遊牧生活に大きな変化をもたらした。定住化が進み、外部世界との接触が増えるにつれ、進学や出稼ぎのために故郷を離れる人も増えた。しかしながら人びとの大半は、遊牧こそが干ばつなどの自然災害に耐えて、この不毛な地に自立して生きる唯一の手段と信じ、家畜とともに暮らしている……本書が遊牧という生き方の理解に少しでも貢献できれば幸いである。」
(本書「はじめに」より)

「“This book is an ethnography on the Rendille nomadic pastoralists of Kenya. I have undertaken fieldwork in the semi-desert area of northern Kenya over an extended period covering 28 months in total. Although this place is located in the most remote area of Kenya, the livelihood of local pastoralists has been strongly affected by outside influences. As the title of this book indicates, people survive using a combination of nomadic pastoralism and sedentarization. For the past 30 years development policies
and projects implemented by both local government and international agencies have dramatically changed the traditional pastoral life of the Rendille. However, the Rendille continue to live with their animals because they believe nomadic pastoralism is the only subsistence strategy that can cope with various natural hazards in an arid environment.
I hope this book will further understanding of the way of life of nomadic pastoralists.”」
(from the “Preface” of this book)


教員著作ページに22点追加

先生方からご寄贈いただいた著作22点を「筑波大学教員著作の紹介(2012年度)」のリストに追加しました。

  • 山田信博先生(学長)
  • 大野正道先生(ビジネスサイエンス系)
  • 孫暁剛先生(生命環境系)
  • 國分麻里先生(人間系)
  • 手打明敏先生(人間系)
  • 寺門臨太郎先生(芸術系)
  • 濱田洋実先生(医療科学系)
  • 朝田隆先生(医療科学系)
  • 木澤義之先生(医療科学系)
  • 大庭一郎先生(図書館情報メディア系)
  • 平久江祐司先生(図書館情報メディア系)
  • 臼山利信先生(外国語センター)
  • 礒田正美先生(教育開発国際協力研究センター)
  • 池田裕先生(名誉教授)

掲載ページ: 筑波大学教員著作の紹介(2012年度)


筑波大図書館にない文献を入手する


「すごく研究に役立ちそうな論文があるうだけど、筑波大の図書館には所蔵していない…」と途方に暮れたことはありませんか?

筑波大にない文献を入手したい、というご要望にお応えできるように、国内外の図書館は相互に文献をやりとりできる体制を整えています。このことを「相互利用サービス」や「ILL(アイエルエル / InterLibrary Loan)」と呼んでいます。

このサービスを使うことで、筑波大にない文献のコピーや本そのものを取り寄せたり、欲しい資料を持っている図書館を直接訪問して利用したり、といったことができます。
(資料の状態や先方の事情などで、取り寄せや訪問ができない場合もあります)

Prism No.38 筑波大図書館にない文献を入手するでは、論文やレポート作成のベースになる文献集めに役立つ「相互利用(ILL)サービス」についてご案内しています。
取り寄せの申し込みは図書館Webページからもできますので、Prism No.22(利用登録編)Prism No.26(利用申込編)もご覧になってください!


閉館後の図書館

照明が落ちた閉館後の館内に夕陽が差している風景
夏休みや春休みの短縮開館の間、中央図書館は17時で閉館となります。通常は22時閉館なので、照明が落ちた閉館後の館内に夕陽が差し込む風景は、短縮開館の間だけのものです。
ご利用の皆様はなかなか見られない景色で、職員のちょっとした特権ですね。

閉館後の暗い館内を、謎の生物…ではなく職員が本を探しに行ったり、開館中では難しいような作業を行ったりすることがあります。時々暗い中でばったり出くわしてお互いびっくりすることも。

普段見慣れている場所だけど、こうして見てみるとだいぶ雰囲気が違って見えるね。閉館した後の図書館って、ちょっと探検してみたいかも。肝試しやかくれんぼイベントをやってみたら面白いかも!
水族館や動物園だと、閉館後の内部をご案内する「ナイトツアー」企画をやってるところもあるけど、図書館でも例えば「ナイトライブラリー」なんて企画をやってみたら、来てくれる人っているのかな?
ふと思いついたんだけど、図書館のバックヤードツアーなんて、もしかすると需要があったりしないかな? 利用している人たちから普段見えているのって、図書館の仕事全部じゃないんだよね? 他にも見えない仕事がいっぱいあるよね。
確かに、裏にいる人数も多いし、普段目にするカウンター以外にも大切な仕事はいっぱいあるけれど。でもバックヤードツアーなんて、図情クラスタ以外が乗ってくるかしら…?