Monthly Archives: 6月 2010

Readingバトン(山田信博学長)

Readingバトン

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Readingバトン-教員から筑波大生へのmessage-

記念すべき第1走者として、山田信博学長にご寄稿いただきました。


booksPick Up
『ハイ・コンセプト:新しいことを考え出す人の時代』ダニエル・ピンク著;大前研一訳.三笠書房,2006.5 【分類159-P66】

Book Review
アインシュタインは科学について、想像は知識より重要である。知識には限界がある。想像力は世界を包み込むと述べています。私たちはこれからどのように未来を想像して(IMAGINE THE FUTURE.)、新しいことに挑戦し、豊かな成熟社会を創るのでしょうか。未知の世界だからこそ、多くの新しいチャンスが出現し、そこでは私たちの真価も問われることになるでしょう。本書はこれからの成熟社会で進むべき道を右脳と左脳の違いを例にしながら、ハイコンセプトとハイタッチの2つの言葉に集約して、わかりやすく明快に記述しています。皆さんには世界の抱える課題の解決に向けて、単なる知識の学習を越えて、ハイコンセプトを意識して新しい付加価値を生み出すような想像力を発揮してもらいたいと願っています。未来がどうなるか、どうあるべきか、大胆に思いをめぐらして、新時代を開拓し、いろいろな機会でハイタッチしたいものです。

■次は、波多野澄雄附属図書館長です。

同記事は、Prism No.19にも掲載しています。


スタート!Readingバトン-教員から筑波大生へのmessage-

ƒvƒŠƒ“ƒgReadingバトンは、本学の先生同士のネットワークをお借りして、様々な先生から筑波大生にお薦めの図書をご紹介いただくブックレビューリレーです。

学問のプロフェッショナルである教員のブックレビューが学生への”バトン”となり、何かを見つけて走り出すきっかけになればと願っています。

記念すべき第1走者として、山田信博学長からご寄稿いただきました。別記事またはPrism.No19をご覧ください。

過去のリレーは「Readingバトン-教員から筑波大生へのmessage-」のページでご覧になれます。

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アクセス数10,000件突破!

tulipraku-mini 「週5図書館生活、どうですか?」のサイトリニューアルから7か月と12日経った本日、サイトアクセス数が10,000件を突破しました!ご覧いただいた皆さま、ありがとうございます。今後も学生のみなさま、教職員のみなさまと一緒にパワーアップしていきたいと思います。
gamaraku-miniComing Soon!
新企画「Readingバトン」を準備中です。お楽しみに!


教員著作紹介コメント(礒田正美先生)

book-comment礒田正美先生(教育開発国際協力研究センター)より、ご著書の紹介コメントをいただきました。

【本の情報】
『曲線の事典 : 性質・歴史・作図法』礒田正美, Maria G. Bartolini Bussi編 ; 田端毅, 讃岐勝, 礒田正美著.共立出版 , 2009.12【分類414.12-I85】

【コメント】

■日本書籍出版協会理事長賞(自然科学書部門:注1)
を受賞した本書は、
◆グルノーブル大学、モデナ大学等との国際共同研究の成果
◆科研費・連携融合事業による研究成果
◆筑波大学数学教育研究室の院生・研究生等の研究成果
であり、
●数学の面白さがわかる本
●本学中央図書館にある数学貴重書を紹介する本
です。
筑波大学数学教育研究室は、1980年代よりフランス・グルノーブル大学と作図ツール(注2)についての共同研究を進めています。編者礒田は、作図ツールの教育利用を検討するために「作図法の歴史」について研究してきました。その一環として、大学院生等とwebサイト「数学の歴史博物館」を開発しています(注3)。「数学の歴史博物館」は、教育情報ナショナルセンター(NICER)の中学校・高等学校の数学教育コンテンツの中で、筆頭と言える分量の教材情報を提供しています。そして編者礒田は、その研究のために筑波大学に科研費・連携融合事業経費などの諸経費で貴重書を購入し、中央図書館に寄贈してきました。

本書は、直接的には共編者のマリア先生(イタリア・モデナ大学)と1996年より進めてきた共同研究、院生・研究生らと蓄えてきた研究成果の蓄積を前提に、同じ関心でともに研究をしてきた田端氏、気鋭の数学者讃岐氏ととももに共同執筆し出版したものです。修了した院生・研究生の皆さんとの研究成果が本書の基盤にあります。

本書に先立つ筑波大学数学教育研究室の我々の研究の前後において日本の中学校・高等学校の図版がいかに変わったかを比べてみていただければわかるように、1990年代に始まる我々の研究は、学校で使われる教科書上の数学史図版の変更に明らかに影響しています。昨今、インターネット上で歴史原典が容易に手に入るようになりました。皆さんがその原典や図版に注目できるのも、そこにそのソースがあることを調べた方がいて、どこかで紹介した結果です。本書収められた美しい図版は、それら源発信者との共同研究から得たものです。

大学数学の難しさに閉口する皆さん、是非、その数学が成立した背景を本書をきっかけに探ってみて下さい。「数学の面白さ」はもちろんですが、「数学教育で何を教えるべきかを考えることがいかに大切か」がわかると思います。

注1:http://www.tsukuba.ac.jp/update/awards/20100607175943.html

注2:作図ツールは、定木とコンパスによる基本作図に加えて、すでに基本作図によって作図した図形を前提に作図する機械作図をコンピュータ上で実現するソフトウエアです。

注3:http://math-info.criced.tsukuba.ac.jp/museum/

【掲載ページ】筑波大学教員著作の紹介(2009年度)


教員著作紹介コメント(大野正道先生)

book-comment大野正道先生(ビジネス科学研究科企業法学専攻)より、ご著書の紹介コメントをいただきました。

【本の情報】
『非公開会社法原理(最新会社法2)』大野正道編著.北樹出版 , 2010.3【分類325.2-O67-2】

【コメント】
本書は、平成17年に立法された会社法の「公開会社でない株式会社=非公開会社」に関するわが国で初めての教科書です。これからの会社法学は「公開株式会社」と「非公開株式会社」との別形態の株式会社について別々に講義や演習がなされることになるでしょう。
私の属するビジネス科学研究科企業法学専攻では、平成2年4月の開設以来、「株式会社法」(公開会社法)と「中小会社法」(平成18年度から非公開会社法に名称変更)に分離して、それぞれ専任の教官が講義しています。本書の編著者である大野はこの間ずっと「非公開会社法」の講義を担当してきました。一度でも拝読されることを願っています。

【掲載ページ】筑波大学教員著作の紹介(2010年度)