■プラス 引用・参考文献の書き方編
「レポートにはちゃんと参考文献を書くように」って言われたけど、
参考文献って何? どうやって書けばいいの? というあなたのために!
■引用・参考文献の役割  ■引用・参考文献の記述方法  ■引用・参考文献の探し方  ■(このページの)引用文献
lesson1 参考文献って何? 必要なの? - 引用・参考文献の役割

 引用文献・参考文献とは、論文やレポートを執筆するにあたって、自説の論拠となった考え方や研究成果を記した文献のことです。論文やレポート中で内容について言及したものを特に引用文献、言及しないものの、自著の参考になるものや関連のあるものを特に参考文献と使い分ける場合もありますが、ここでは「引用・参考文献」とひと括りに扱います。
 なぜ引用・参考文献が必要かというと、研究活動は全て先人の研究の上に成り立っているからです。自説を主張する上で引用・参考文献を明示して、どこまでが先人の業績で、どこからが自分の業績かを明らかにすることで、自分の成果と同時に先人への敬意をも表すことになります。
 なお、引用・参考文献を明示せず、他人の意見や業績をあたかも自分の意見や業績であるかのように(そうした明確な意図がなくても、どこまでが他人の意見で、どこからが自分の意見かを判別できないように)書くのは「盗用」「剽窃」という、研究活動において最も忌み嫌われる行為です。
(もし自分が同じ目に遭った場合を考えると、絶対許せないことであると分かると思います)

 引用・参考文献の役割ついては、科学技術振興機構が以下のように簡潔にまとめています1)

  • 自身の論文の新規性、独創性、信頼性の明確化
  • 先行する著者(先人・先輩)に対する敬意
  • 出典の明示
  • 読者に対する情報提供

 このうち「出典の明示」「読者に対する情報提供」は、論文やレポートを読んだ人が、そこに示された引用・参考文献へ論文・レポートの著者と同様にアクセスできることを保証するものです。そのため、引用・参考文献を記述する際には、文献についての情報(「書誌情報」と呼ばれることが多いです)を十分に記述することが求められます。

 ところで、世の中には様々な研究分野があり、それぞれの分野で、また同じ分野でも学会や雑誌などの単位で、論文やレポートの書き方、引用・参考文献の記述方法について異なったお作法が存在している状態です2)
 次項では、よく使われている代表的なスタイルをいくつか例示しますが、それ以外にもたくさんのスタイルがあります。実際に論文やレポートを書く際には、執筆要綱などをよく確認して、適切なスタイルでお書き下さい。(スタイルが異なっていると、内容以前の問題として論文が却下される場合があります)


lesson2 大切なのは分かったけど、どうやって書けばいいんだろう...?
- 引用・参考文献の記述方法

ここでは、よく使われる代表的な引用・参考文献の記述方法(スタイル)をいくつか例示します。あくまで「代表的なもの」ですので、投稿規定など特に指示がある場合には、そちらに従ってお書き下さい。

文中での引用・参考文献の記述方法

本文中で、引用・参考文献を明示する際のスタイルです。大きく分けるとふたつの主なスタイルがあります。

引用・参考文献情報の記述方法

文献リストにおいて、引用・参考文献の情報(書誌情報)を記述する際のスタイルです。色々な方法があるため、投稿規程等を参照の上、適切なスタイルで記述して下さい。
(ここに挙げたものはごく代表的なもので、これらを基にアレンジを加えたものが使われる場合もあります)

 附属図書館で提供しているRefWorksを使うと、それぞれのスタイルに準じた形で文献リストを作成することができます。ぜひご活用下さい!

lesson3 ところで、リストに書いてある引用・参考文献ってどうやって探すの?
- 引用・参考文献の探し方

 引用・参考文献は、上記のようなスタイルに準じて記述されていますが、書かれている項目はほぼ共通しています。ある程度の経験があれば、文献を探すのに必要な以下の項目を読み取れると思います。
(※印は、ほぼ必ずある項目です。他の項目は文献の形態によって有無があります)
 もしよく分からない場合には、省略せずにメモを取るか、文献リストをそのままコピーするなどして、各図書館のレファレンスデスクにてご相談下さい。

  • ※ 論文名・書名
  • ※ 著者名・編集者名
  • 掲載誌名・掲載書名
  • 掲載巻号
  • 掲載ページ
  • 発行日付
  • URL

 これらの項目を使って文献を探します。まずは蔵書検索を使って、掲載誌などが筑波大学附属図書館にあるかを確認して下さい(詳細は図書館活用術のページをご参照下さい)。また、記載された書誌情報が間違っていることもあるので、気になった場合は各種データベースや検索エンジンなどで確認されることをお勧めします。
 電子ジャーナルの論文では、そこで引用している文献へリンクしていることがあります(契約の都合で全文が読めない場合もあります)ので、ご活用下さい。
 文献の探し方や入手などについて、ご不明な点は各図書館のレファレンスデスクでお尋ね下さい。

 また、ある文献がどれだけ他の文献に「引用されたか」の目安を調べるには、附属図書館で提供しているWeb of Scienceをご利用下さい。詳細はご案内ページをご覧下さい。

appendix そういえば、このページの引用文献は? - (このページの)引用文献

SIST 02で記述しています。)

1) "参考文献の役割と書き方, 科学技術情報流通技術基準(SIST)の活用". 科学技術振興協会. http://sti.jst.go.jp/sist/pdf/SIST_booklet2011.pdf, (参照 2014-10-20).

2) 藤田節子. 国内人文・社会科学系学会誌の投稿規定の分析 (II). 情報管理. 2007, vol.48, no.11, p.723-734. http://www.jstage.jst.go.jp/article/johokanri/48/11/723/_pdf/-char/ja/, (参照 2010-11-10).