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学外特別展「明治のいぶき」報告

 8月4日(月)から9日(土)まで東京の丸 善・日本橋店において,大学主催により,附属 図書館特別展「明治のいぶき−黎明期の近代教 育 幻灯・錦絵・教科書」を開催しました。

国立大学附属図書館で初の学外特別展

 当館では,開学以来,開かれた大学図書館と して,学外者に対しても様々なサービスを提供 してきました。なかでも,平成8年度に中央図 書館でで開催した特別展「幕末・明治の生活と 教育」は,字内外から,さらに広くその内容を 公開してほしいとの希望が寄せられました。学 外特別展の開催は国立大学附属図書館としては 初めての試みでしたが,本展示会への関心は高 く,6日間の会期で延べ3800人余りの来場 者があり,成功裡に終了することができました。

「近代教育の原点」への関心

 同展は,附属図書館の蔵書の中から,明治5 年学制施行から明治23年教育勅語発布頃まで の教育錦絵・教育絵図・教科書など,約200 点の色彩豊かな教育資料で構成されており,近 代教育黎明期を一望し,近代教育の原点を探る 展示会として多くの関心を集めました。錦絵や 掛け図などの資料に,興味深げに見入っている 姿が多く見受けられ明治以来蓄積されてきた本 学の教育関係資料によって,近代教育の原点を 探ろうとする本展示会は多くの人々にとって意 義深い催しとなりました。

多様な来場者

 展示会場では,多くの来場者が,展示物の一 点一点を熱心に観覧しておられました。教育関 係の大学生や大学院生の来場も多く,展示資料 についての質問が多数寄せられました。様々な 教育関係の専門家にも来場いただきました。各々 の立場から,多角的に展示資料をご覧いただき, 当学外展示会の効果の大きさを確認することが できました。

大学案内コーナー

 会場には,一般の方々に本学のことをよく知 っていただくために,大学案内コーナーを設け ました。一般入試はもとより,社会人入学制度 や公開講座等についても広く問い合わせがあり, ホームページ,各種パンフレット,広報用のビ デオが好評でした。

記念講演会

 展示会初日の開会式に引き続いて行われた記 念講演会では,江崎学長から「発見の心」,山 本恒夫教育学系教授から「明治−庶民娯楽と学 習」と題する講演がありました。会場は200 名収容でしたが,多数の聴講希望があり,1週 間前に申込みが締め切られました。時折笑い声 が起こる和やかな雰囲分の中で,皆熱心に聴講 しました。
 同講演会では,当館の附属図書館ボランティ ア5名が,受付作業や,資料配付,会場案内等 に活躍しました。聴講者に高齢者が多かったこ ともあり,ボランティアの行き届いた会場案内 は大変喜ばれました。

 本展示会に際しては,教育学系の川内教授, 齋藤教授,甲斐講師を始め多くの方々にご指導・ ご助言をいただきました。附属図書館では,今 後も学外の展示会に積極的に取り組んでゆくつ もりですが,中央図書館の貴重書展示室でも年 1回程度特別展を開催することにしております。 当館の特別展にふさわしい企画がありましたら, 図書館公開係(内線2348)までお知らせく ださい。

電子展示 学外特別展「明治のいぶき」


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Last updated: 1998/02/24