4 日本近世の写本と版本と高札


[4-04] 切支丹踏絵一條 壹・貳 2巻.[研イ93-5]


 文書の形態は,写本,巻子本。壹巻目には,天明七年(1786)正月三日付「伝馬先触」, 慶長八年(1603)五月「切支丹禁制十五ケ条」以下切支丹関係の文書が合計11点,貳巻目には, 宗門改め・奉公人請状ほか合計6点が張り込まれている。天明七年の文書は,豊後臼杵藩 (稲葉氏)で踏絵を行う必要が生じ,長崎奉行所より青銅の踏絵2枚を借用した時の関係文書 である。「切支丹禁制十五ケ条」は,幕府の切支丹禁令の法令として制定されたものとは思われ ないが,比較的広く流布しいるものである。慶長八年の年号を持つものは珍しい。

[4-05] 暦 文政三・四・五・六年(1820-23). 4部. 伊勢度会郡山田 山口右兵衛. [図書館所蔵]


 版本,折本。寛政暦(寛政十年-1798-に改定された暦法による暦)に基づく,いわゆる伊勢暦である。 文政三年は,西暦1820年。