2 紙の誕生と様々な装訂本−中国を舞台に−
[2-03] 西蔵刻版木 [旧和泉研究室所蔵]
チベット語の仏典。左右双辺,一葉6行,内匡郭 6.5×52.0cm.1997年8月チベット・ラサ
で入手したもの。チベットでは現在なお版木が彫られ,一枚一枚手刷で刷られている。
[2-04] 和刻版木 [旧和泉研究室所蔵]
『倭板四書』中庸章句(山崎嘉点)の第四十四葉。無界,黒順魚尾,四周双辺,半葉8行,
行14字。内匡郭 20.4×15cm。中国の図書を日本で印刷出版したものを和刻本と言う。
倭板は和版と同じで,和刻本のことである。これは新潟県で入手したもので,裏面
(第四十五葉)に「廓然良寛書」の五文字の彫刻が見える。