2 紙の誕生と様々な装訂本−中国を舞台に−
[2-12]〓印『齊白石印集』 [739-Sa-17:10]
第10集 1/2本,北京・書目文献出版社,1990年 印。1帙2冊。 27.5×10.7cm。
印譜叢刊第二種。書画家・齊白石の印章を集めて印した印集である。
[2-13] 石印『繍像西遊原旨』 [旧和泉研究室所蔵]
24巻100回,清・劉一明撰,上海・大成書局,1924年石印,2帙13冊。無界,四周双辺,
白口,黒単魚尾。内匡郭 17.4×11.6cm。 オフセット印刷の初期は石版を用いたので,石印
という名称が生まれた。その後,版の材質は種々変化するがオフセット印刷の名として石印
の語を用いる。これは『西遊記』のテキストのひとつ。繍像は絵図入りの意。
[2-14] 影印『四部叢刊』 [082.7-Sh-21]
張元済等編。上海書店,1983/1985年影印。原本は上海・商務印書館が民国8年(1919)
に第一次,18年(1929)に第二次影印出版した叢書。これは1936年の重印本を原板に影印
したもの。展示品は,その中のひとつ『尚書正義』。この叢書は主な古典がほとんど網羅され
ており,善本が底本に選ばれている点で特色がある。石印が版下を作製するのに対し,影印は
原本を撮影したフィルムを版にしてオフセット印刷する方法。
[2-15] 排印『華陽金仙證論』 [旧和泉研究室所蔵]
1巻,清・柳華陽撰并注,北京・天華館,民国11年(1922)排印, 與慧命經合刻,無界,
四周双辺,白口,黒単魚尾。内匡郭 18.4×11.4cm。線装1冊。不老長寿の方策を追究した書物。