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雑誌の配架と製本について

大澤 類里佐

 前号の雑誌の選定と購入に続き,今回は配架と製本について説明します.

 さて,附属図書館が雑誌を受け入れる方法には購入だけでなく,寄贈(紀要・研究報告など)もあります.現在,寄贈雑誌の受付チェックは手作業で行われているので,受付状況がOPACではわかりません.またOPACに目録データが作られていない雑誌も一部あります.つまり,すべての所蔵雑誌をOPACで検索することはできない状態です.

1.配 架
 雑誌の配架場所は展示→保管→合冊製本→保存という流れにそって,定期的に移動していきます(下図参照).

 まず,受付チェックが済み,配架ラベルを貼られた新着雑誌は専門雑誌,一般雑誌,紀要,抄録索引誌等に仕分けられ,閲覧室の各所定の場所に配架されます(一部の雑誌は直接教官研究室に貸し出されます.また各図書館の図書館報は演習室IVに配架されます).一定期間(普通一年)が経過するとバックナンバー架,その後集密書庫に移されます.

 配列はどの配架場所にあっても,和雑誌は誌名の五十音順,洋雑誌は誌名のアルファベット順,紀要・研究報告は発行機関名順です.ローマ字誌名の和雑誌とハングル文字誌名の雑誌は和雑誌の末尾に置かれます.中国語の雑誌は日本語読みして,和雑誌と一緒に並べてあります.

2.製 本
 雑誌はそのままの形では書架に並べにくく,散逸しやすいなど保存に向きません.そのため,一定の区切りで合冊製本が行われます.現在,前年発行の専門雑誌がおもな製本対象となっています.

 実際の作業は,対象雑誌の集荷→総目次・総索引の確認→リスト作成→製本業者へ発注・製本→納品→受入・備品登録→配架という流れで行われます.例年10月〜12月がこの作業期間となります.

 現在,製本発注リストは図書館システムとは独立して作成していますが,来年度よりBIBLION雑誌製本システムを導入し,製本状況がOPAC(コマンド型)で把握できるようになる予定です.

雑誌配架場所流れ図


情報奉仕係
Shelving and binding of serials, by Rulisa Osawa