平成22年度 講義記録

講義資料

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 講義名  講師名  講義概要
 A 図書館マネジメント総論 8科目(9コマ) 大学図書館を取り巻く経営的環境を把握するとともに、大学図書館マネジメントに関する知識を養う。
1. 大学経営の課題 吉武博通
(筑波大学教授)
大学図書館の活動は、あくまでも大学経営の一部として捉えられなければならない。大学図書館経営の背景となる大学経営について講義する。
2. 国立大学図書館の経営 田中成直
(東京大学附属図書館事務部長)
実際の大学図書館経営を担っている管理職の立場から、具体的な予算獲得、組織運営、企画・広報などについて、大学図書館経営のあり方や課題などについて講義する。
3. 大学と大学図書館 波多野澄雄
(筑波大学附属図書館長)
大学や大学図書館を取り巻く現状や今後の方向性について、ステークホルダーとの関係や政策的視点から講義する。
4. 大学評価と大学図書館 山内芳文
(聖徳大学学長補佐(大学評価担当))
国・公・私立大学(短期大学を含む)は、7年以内ごとに、認証評価機関の実施する評価を受けることが義務付けられている。その評価の実際と大学図書館がどのように評価に寄与すればよいのかを考える。
5. 経営学入門I、II 佐野享子
(筑波大学准教授)
経営学の基礎知識、事例をもとにした営利・非営利組織の経営論・経営戦略から、今後の大学図書館経営の参考となる組織のあり方、中堅職員の役割などについて講義する。
6. 私立大学図書館の経営 鈴木正紀
(文教大学越谷図書館課長補佐)
私立大学図書館の経営について、アウトソーシング、予算獲得、サービスの展開等について事例をもとに実際的観点から講義する。
7. 大学図書館職員の新たな役割  竹内比呂也
(千葉大学教授)
日本及び海外大学図書館における図書館職員の役割、その特徴や問題点、今後の新たな役割や将来像、展望などについて講義する。
8. ヒューマン・リレーションスキル 宗像恒次
(筑波大学教授)

中堅図書館職員は、図書館サービスの中心として利用者との対応でストレスに曝されるだけでなく、ミドルマネジメントの一翼を荷う立場としてもストレスを感じることになる。ストレスに対処する方法を学び上手にコントロールするスキルを学ぶ。

 B 学術情報流通等各論 13科目(13コマ) 学術情報に関する最新の知識を講義し、大学図書館サービスのあり方を考える。
1. 図書館建築と設備 植松貞夫
(筑波大学教授)
図書館建築の考え方、面積基準、安全対策、サイン計画、バリアフリー環境などについて、最近の動向や実例を挙げて図書館施設全般について講義する。
2. 国立情報学研究所の戦略 青木利根男
(国立情報学研究所学術基盤推進部次長)
CAT/ILL共同事業の設立時の理念を現在的に再確認し、近年特に顕在化してきた課題、新たな将来像や展開などについて講義する。
3. 利用者の情報行動 逸村 裕
(筑波大学附属図書館副館長)
情報行動論の基礎的知識、教員や学生の情報行動の具体例、情報行動に配慮した図書館サービスのあり方などについて講義する。
4. 学術コミュニケーションの動向 土屋 俊
(千葉大学教授)
近年の電子図書館、電子ジャーナルへの取り組みや、機関リポジトリなどの動向を踏まえ、今後の学術コミュニケーションのあり方や展望について講義する。
5. 公共図書館の戦略 常世田 良
((社)日本図書館協会事務局次長)
指定管理者制度、アウトソーシングなど、最近の公共図書館等で顧客獲得・顧客満足の観点から実施した新たなサービスについて例を挙げて講義する。 
6. 古典資料の保存と利用 綿抜豊昭
(筑波大学教授)
大学図書館における古典資料の保存方法や利用上必要な配慮などについて講義する。
7. 研究者のアクセス手法I 木越英夫
(筑波大学教授)
自然科学分野の研究者の立場から、研究手法、研究資料の収集・活用方法、学生の指導方法等の例を挙げて、自然科学系研究者が求める図書館、資料、図書館職員のあり方について講義する。
8. 研究者のアクセス手法II 渡辺雅男
(一橋大学附属図書館長)
社会科学系の研究者の立場から、研究手法、研究資料の収集・活用方法、学生の指導方法等の例を挙げて、社会科学系研究者が求める図書館、資料、図書館職員のあり方について講義する。
9. 大学図書館の学習支援 井上真琴
(同志社大学企画部企画室企画課長)
情報リテラシー教育をはじめとする大学図書館における学習支援のあり方について、様々な活動と成果、今後のあり方や課題などについて講義する。
10. 博報堂のマーケティング・コミュニケーション戦略(企業の経営戦略) 久地楽雅也
(博報堂エンゲージメントプランニング局シニアストラテジックプランニングディレクター)

大学図書館運営に関連する民間企業等の経営戦略や図書館運営の効率化、サービス向上の参考となる民間企業等の経営手法について講義する。
 今年度は、幅広い業界のブランディング実績を持つ博報堂から、社会の変化に対応したマーケティング・コミュニケーションモデル、ブランディングの実際、広報戦略を学ぶ。

11. 電子図書館マネジメント 宇陀則彦
(筑波大学准教授)
最近のWebサイト、OPAC、Google、電子図書館等の情報発信手法の問題点を次世代OPAC時代における新たな情報発信技法の提案などを含め、今後の方向性や展望等について講義する。
12. オープンアクセスと機関リポジトリ 倉田敬子
(慶應義塾大学教授) 
電子ジャーナルを始めとする、学術情報流通の問題を考えるにおいて重要となる、オープンアクセスの思想とその一翼を担う機関リポジトリについて講義する。
13. 図書館と法 石井夏生利
(筑波大学准教授)
図書館をめぐる著作権、個人情報、プライバシー保護の基本的な考え方、インターネットの普及に伴う新たな動きと今後の方向性、展望などについて講義する。


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Last updated: 2010/09/07