岩井志麻子

書籍

(1) 小説
(a) ジュニア小説
  1. 竹内志麻子『夢みるうさぎとポリスボーイ』集英社, 1986.11.15 (集英社文庫 . コバルトシリーズ)
  2. 竹内志麻子『そこでそのまま恋をして』集英社, 1987.7.15 (集英社文庫 . コバルトシリーズ)
  3. 竹内志麻子『青い月(ちきゅう)の恋人たち』集英社, 1988.5.10 (集英社文庫 . コバルトシリーズ)
  4. 竹内志麻子『人魚たちの子守唄』集英社, 1988.12.10 (集英社文庫 . コバルトシリーズ)
  5. 竹内志麻子『どんな恋にも美人なあたし』集英社, 1989.11.10 (集英社文庫 . コバルトシリーズ)
  6. 竹内志麻子『ひと夏の迷い子たち』集英社, 1990.7.10 (集英社文庫 . コバルトシリーズ)
  7. 竹内志麻子『制服のマリア』集英社, 1992.9.10 (集英社文庫 . コバルトシリーズ)
(b) コミックスのノベライズ
  1. 神尾葉子(原作);竹内志麻子『花より男子(だんご) : ロマンチック・ストーリー』全15巻. 集英社, 1994.3.10-1998.2 (コバルト文庫 . コバルト・ピンキー)
  2. 藤井みほな(原作);竹内志麻子『パッション・ガールズ : スーパーギャルズの純愛バトル』集英社, 1995.4.10 (コバルト文庫 . コバルト・ピンキー)
(c) その他の小説
(c-1)単著
  1. 岩井志麻子『ぼっけえ、きょうてえ』角川書店, 1999.10.30 → 2002.7.10 (角川ホラー文庫)
         内容: 「ぼっけえ、きょうてえ」「密告函」「あまぞわい」「依ってのごとし」
  2. 岩井志麻子『岡山女』角川書店, 2000.11.30 → 2003.7.10 (角川ホラー文庫)
  3. 岩井志麻子『夜啼きの森』角川書店, 2001.6.30 → 2004.5. (角川ホラー文庫)
  4. 岩井志麻子『邪悪な花鳥風月』集英社, 2001.8.10 → 2004.8. (集英社文庫)
  5. 岩井志麻子『魔羅節』新潮社, 2002.1.20 → 2004.8. (新潮文庫)
         内容: 「乞食柱」「魔羅節」「きちがい日和」「おめこ電球」「金玉娘」「支那艶情」「淫売監獄」「片輪車」
  6. 岩井志麻子『自由戀愛』中央公論新社, 2002.3.7 → 2004.11.25 (中公文庫)
  7. 岩井志麻子『がふいしんぢゆう : 合意情死』角川書店, 2002.4.30 → 2005.9 (角川ホラー文庫)
         内容: 「はでつくり 華美粉飾」「がふいしんぢゆう 合意情死」「シネマトグラフ 自動幻画」「みまはり 巡行線路」「いろよきへんじ 有情答語」
  8. 岩井志麻子『trái cây : チャイ・コイ』中央公論新社, 2002.5.31 → 2005 (中公文庫)
  9. 岩井志麻子『黒焦げ美人』文藝春秋, 2002.9.30 → 2005 (文春文庫)
  10. 岩井志麻子『楽園(ラック・ヴィエン)』角川書店, 2003.1.10 (角川ホラー文庫)
  11. 岩井志麻子『女學校』マガジンハウス, 2003.2.10 → 中央公論新社, 2006 (中公文庫)
  12. 岩井志麻子『悦びの流刑地』集英社, 2003.3.10 → 2006 (集英社文庫)
  13. 岩井志麻子『薄暗い花園』双葉社, 2003.9.20 → 2005 (双葉文庫)
         内容: 「果てしない密室」「架空の地図」「美味の意味」「めくるめく暗い過去」「憧れの地獄」「薄暗い花園」「身近な異境」「お約束の悪夢」
  14. 岩井志麻子『痴情小説』新潮社, 2003.10.20 → 2006 (新潮文庫)
         内容: 「翠の月」「灰の砂」「朱の国」「青の火」「白の影」「黒の闇」「藍の夜」「茶の水」「碧の玉」「赤の狐」「緋の家」「桃の肌」「銀の街」
  15. 岩井志麻子『私小説』講談社, 2004.1.20 → 2007 (講談社文庫)
         内容: 「(あす)なき春」「きれいな南の小さな地獄」「やがて楽園に墜ちる時」「赤い花の追想と白い花の追憶」「荒々しい夏の痛ましい死と恋」「誰も住めない夏の部屋」「めくるめく終焉の春に」
  16. 岩井志麻子『偽偽満州(ウェイウェイマンジョウ) 』集英社, 2004.2.29 → 2007 (集英社文庫)
  17. 岩井志麻子『恋愛詐欺師』文藝春秋, 2004.3.1 → 2007 (文春文庫)
         内容: 「罰当たりの花園」「恋愛詐欺師」「夢見る終末」「鳥の中の籠」「淫らな夏風邪」「満ち足りた廃墟」「溺れた姉の春」「悦楽越南物語」「酷薄な天国」「華やぐ末路」「兎を飼う部屋」
  18. 岩井志麻子『(みだ)らな罰』光文社, 2004.5.25 → 2007 (光文社文庫)
         内容: 「淫らな罰」「日向の影」「暗かった帰り道」「隣の花は黒い」「ひとり奏でる恋の歌」
  19. 岩井志麻子『永遠の朝の暗闇』中央公論新社, 2004.8.25 → 2006 (中公文庫)
  20. 岩井志麻子『出口のない楽園』メディア・ファクトリー, 2004.11.9 (ダ・ヴィンチブックス)
         内容: 「NORINCO TYPE 59」「憂鬱なまなざし」「夢見る冷蔵庫」「つかのまの街」「隔離された楽園の話」「隣の淋しい女」「目眩く暗い道」「檸檬と炭酸水と砂糖と暗闇」「月の傷」
  21. 岩井志麻子『楽園に酷似した男』朝日新聞社, 2005.1.30 → 新潮社, 2007 (新潮文庫)
  22. 岩井志麻子『嫌な女を語る素敵な言葉』祥伝社, 2005.3.20 → 2007 (祥伝社文庫)
  23. 岩井志麻子『瞽女(ごぜ)()く家』集英社, 2005.10.30 → 2008 (集英社文庫)
  24. 岩井志麻子『死後結婚(サーフキョロン)』徳間書店, 2005.12.31 → 2009 (徳間文庫)
  25. 岩井志麻子『べっぴんぢごく』新潮社, 2006.3.20 → 新潮社, 2008 (新潮文庫)
  26. 岩井志麻子『無傷の愛』双葉社, 2006.5.25 → 2009 (双葉文庫)
         内容:「姉妹の部屋」「異郷の部屋」「偶像の部屋」「追憶の部屋」「憧憬の部屋」「地下の部屋」「変貌の部屋」「孤高の部屋」「冷笑の部屋」「無縁の部屋」
  27. 岩井志麻子『黒い朝、白い夜』講談社, 2006.5.30
        『私小説』(2004)の続編
  28. 岩井志麻子『タルドンネ 月の町』講談社, 2006.11.1
  29. 岩井志麻子『永遠とか純愛とか絶対とか』光文社, 2007.8.25 → 2010 (光文社文庫)
         内容:「永遠とか純愛とか絶対とか」「負け馬の生き天国」「逃げていく果実」「虎とあの子が煙草を吸っていた頃」「冥王星への旅の果て」「あまり暖かくない南の島」「一〇〇万ドルの借景」「夜は戦場で眠りたい」
  30. 岩井志麻子『匿われている深い夢』講談社, 2007.8.24
         内容:「白いマンションの黒い部屋」「恍惚の死の恋の町」「寒い絵の中の永遠の夏」「握り潰す思い出」「影ばかり濃い虹色の女」「正しい記憶を壊す妖しい幻」「顔の裏の滅びた町」「夢群れる路地裏の死の恋」「夢を持って処刑する場所」「この世の果ては夢の果て」
  31. 岩井志麻子『十七歳』徳間書店, 2007.9.30
  32. 岩井志麻子『派手な砂漠と地味な宮殿』祥伝社, 2007.12
  33. 岩井志麻子『鐵道心中(てつどうしんぢゅう)』双葉社, 2008.5.30
    装画・挿し絵 田中修一郎
  34. 岩井志麻子『五月の独房にて』小学館, 2009.2.2
  35. 岩井志麻子『月夜に鴉が啼けば』幻冬舎, 2009.4.10 (幻冬舎文庫)
         内容:「夜は地上で眠りたい」「花園の断片」「滅びの部屋」「この子に翼が生えるまで」「冷たい愛撫」「溺れた人魚の水葬」「風を捨てる場所」「思わせぶりな満ち欠け」「暗い航海」「通りすがりの隣人達」「琥珀色の女と夜」「晴れて虚しい空に」
  36. 岩井志麻子『現代百物語』角川書店(発売元: 角川グループパブリッシング), 2009.6.25 (角川ホラー文庫)
  37. 岩井志麻子『雨月物語』光文社, 2009.10.25
         内容:「白峯」「菊花の約」「浅茅が宿」「夢応の鯉魚」「仏法僧」「吉備津の釜」「蛇性の婬」「青頭巾」「貧福論」
  38. 岩井志麻子『()ちてゆく』徳間書店, 2009.11.30
         内容:「ATMの女」「民生委員の女」「出会い系サイトの女」「同人漫画家の女」「マンホールの女」「地方誌記者の女」「工事現場内の女」「パン屋バイトの女」「河口付近の女」「拝み屋の家の女」
  39. 岩井志麻子『現代百物語[2]. 嘘実』角川書店(発売元: 角川グループパブリッシング), 2010.6 (角川ホラー文庫)
  40. 岩井志麻子『死相鳥(しそちょう)とキッチンガーデン』光文社, 2010.8.20 (光文社文庫)
  41. 岩井志麻子『嘘つき王国の豚姫』河出書房新社, 2010.9.30
  42. 岩井志麻子『婚活詐欺女』宝島社, 2010.11.19 (宝島社文庫)
  43. 岩井志麻子『現代百物語[3]. 生霊』角川書店(発売元: 角川グループパブリッシング), 2011.6.25 (角川ホラー文庫)
  44. 岩井志麻子『湯女の櫛 : 備前風呂屋怪談』角川書店(発売元: 角川グループパブリッシング), 2011.6.30
(c-2)合集の一部 (2) エッセイなど
  1. 竹内志麻子『空にキス』大和書房, 1993.8.1
  2. 岩井志麻子『東京のオカヤマ人』講談社, 2001.10.20 → 2004.12 (講談社文庫)
  3. 岩井志麻子『志麻子のしびれフグ日記』光文社, 2003.4.20 → [改題]: 『歌舞伎町怪談』光文社, 2007 (光文社文庫)
  4. 岩井志麻子『ぼっけえ恋愛道 : 志麻子の男ころがし』太田出版, 2003.11.7 (Love & peace ; 005)
  5. 岩井志麻子『オトコ・ウォーズ』マガジンハウス, 2006.10.19
  6. 岩井志麻子『美男の国へ』新潮社, 2007
  7. 岩井志麻子『熟女の友』マガジンハウス, 2007.9.20
  8. 岩井志麻子『欲に咲く女、欲に枯れる女』イースト・プレス, 2008.6
  9. 岩井志麻子『ハメルンの笛吹き女』中央公論新社, 2008.9.25 (中公文庫)
  10. 岩井志麻子『夜の万華鏡』中央公論新社, 2009.9.25 (中公文庫)
  11. 岩井志麻子『オバサンだってセックスしたい』ベストセラーズ, 2010.5.20 (ベスト新書 ; 282)
(3) インタビュー、対談、鼎談、座談会

ドラマ、映画


その他 (たまたま遭遇したものを列挙しただけで、網羅性は全くありません)


1964年12月5日、岡山県生まれ、射手座、A型
1982年、第3回小説ジュニア短編小説新人賞(主催: 集英社)佳作入選
1986年、本名兼筆名<竹内志麻子>で小説家デビュー
1988年10月、結婚し、戸籍上の氏名が<岩井志麻子>となる
1990(?)年11月21日、長女を出産
1999年3月、短編小説「ぼっけえ、きょうてえ」で第6回 日本ホラー小説大賞(主催: 角川書店、フジテレビジョン)受賞(筆名<岡山桃子>)
1999年夏から、小二の娘、幼稚園児の息子を岡山に残し、東京で一人、小説を書く
2000年5月、単行書『ぼっけえ、きょうてえ』で第13回 山本周五郎賞(主催: 新潮社)を受賞
2002年『trái cây : チャイ・コイ』で第2回婦人公論文芸賞(主催: 中央公論新社)を受賞
2002年『自由戀愛』で第9回 島清恋愛文学賞(主催: 石川県美川町(当時)→2005年2月1日合併により白山市)を受賞
竹内志麻子『夢みるうさぎとポリスボーイ』集英社, 1986.11.15 (集英社文庫 . コバルトシリーズ), p.215:
「   竹内志麻子(まったくの本名です。えー、竹内って姓の人は、まあ、どこにでもいますけど、志麻子って名前の人は、めったにいませんよね。いったいどのような深い深い意味があるのか!? ……おとうちゃんが、岩下志麻さんのファンなんです。ただ、それだけです)」
岩井志麻子&新野剛志&高嶋哲夫; 司会/茶木則雄; 構成・文/碓井隆司「こうして作家になりました! : 新人作家座談会」『このミステリーがすごい!』2000年版. 宝島社, 1999, p.42-51:
茶木 岩井さんは以前から、“竹内志麻子”名義でジュニア小説の書き手として一部の読者のあいだでは有名でしたよね。
 岩井 それなんですが、私が竹内志麻子時代について訊かれるというのは、川島なお美が「お笑いマンガ道場」に出ていたことを言われるのに近いのではないかと(笑)。
 茶木 あまり嬉しくないわけだ。でも島村洋子さんのエッセイで、シマコとして登場するのを読んでいる人には、著書を読んだことがなくても竹内志麻子という作家はいろいろな意味で有名ですよ。」(p.44)
岩井志麻子,東雅夫[対談](2001年10月収録)「脳内岡山界でホラー小説を書く」. 東雅夫(編)『ホラー・ジャパネスクを語る』双葉社, 2003.6.5, p.69-96:
 授賞式の挨拶(あいさつ)、ものすごいインパクトでしたよ。「受賞を機に離婚して上京してきました岩井志麻子です」って。思わず会場がどよめいたのを、今でも憶えています。」(p.76)

□岩井志麻子『夜啼きの森』角川書店, 2001.6.30

京極夏彦『塗仏の宴』[1]「宴の支度」1998 (講談社ノベルス), p.32:
「大量殺人事件は過去にも幾度か起こってはいるのだろうが、これ程規模の大きなものはなかっただろう。私の認識では、妹尾が云った通りに津山事件が最悪の記録を保持している筈だった。記事がもし真実なら、幾ら何でも知らぬ筈はない。仮令(たとえ)殺人でなくっても、疫病でも夜逃げでも大事件である。」

京極夏彦『塗仏の宴』[1]「宴の支度」1998 (講談社ノベルス), p.81:
「「慥かに子供ですが、こんな凄い事件があれば知ってますよ。村人全滅でしょう? 知らない訳ないですよ。だってこの記事の中に引かれている、津山事件ですか? これは知っていますよ。猟銃と日本刀で、こう、罪もない村人を三十何人次次と殺傷したんでしょう。『新青年(しんせいねん)』で読みました」
「そ――それは『八つ墓村』でしょう、淵脇さん。探偵小説ですよ。横溝正史です」
「あ? そうですよね、そう云えばあれは名探偵とか出て来ますもんねえ。そんなもの居る訳ないですもんね。そうか、創作か。でも――慥か――」
「ええ。津山事件はその小説のモデルと云うか、ヒントになった――らしいですがねえ。でも御存知ないでしょう? 本物の津山事件の方は」
 そう云われると何とも――と云って、淵脇は中指で頭をほりほりと掻いた。元気良く手を挙げたものの答えを間違えてしまった小学生のようである。
「――慥かにちゃんとは知りませんねえ」
「「日華事変(にっかじへん)の最中ですから、津山事件は大きな事件だった割りには、大大的に報道されることがなかったようです。けれど、それでも大事件は大事件ですからね。煽情的な記事こそ出なかったですが、一応は伝わって来ました。それでも、あなたくらいの年齢になると、もうご存じない訳でしょう」」

筑波昭『津山三十人殺し』, p.281:
「 この事件を最初にとりあげたのは横溝正史氏である。代表作の一つである『八つ墓村』の中に、主人公の父親・田治見要蔵の犯行として、 ... 。」

筑波昭『津山三十人殺し』, p.283:
「 しかしどういうわけか、津山事件については、ひとつの奇妙な伝説がつきまとっている。事件当時マスコミに発表されず、世間から秘匿され埋もれてきた事件だというのである。 ... 「日華事変の最中のことなので、あまりにも惨虐なこの事件は公表されなかった」、「世界犯罪史上でも類例のない惨劇で、短時間にこれだけの人数を一人で殺傷した事件に、新聞報道はさし控えられた」... 。だが、この発言は全くの誤りなのだ。
 この誤解がなにによって生じたのか、わたし(筆者)にはつまびらかではないが、実際には事件当時ラジオをはじめ全国のマスコミがこぞって派手に報じており、日本中にセンセーションをまき起こしたことは、当時の新聞をひもどけばすぐにわかることである。」

Last updated: 2011/10/24[林哲也]