教員著作紹介コメント(藤田 晃之 先生)

藤田晃之 先生(人間系)よりご著書の紹介コメントをいただきました。


【本の情報】

『キャリア教育フォービギナーズ : 「お花畑系キャリア教育」は言われるほど多いか?』
 藤田晃之著. 実業之日本社, 2019.6【分類375.6-F67】


【コメント】

キャリア教育?……あぁ、そういえば、中学の頃、職場体験に行ったなぁ。高校の時には、卒業生の話を聞いた気がする。

多くの皆さんにとっての「キャリア教育」は、こんな印象かもしれません。
でも、2011年にとりまとめられた中央教育審議会答申を契機にキャリア教育の推進施策の方向性は変更され
2020年から実施に移される学習指導要領は小学校からキャリア教育を一層拡充させることを明示しています。
「キャリア・パスポート」と呼ばれるポートフォリオが小学校1年生から活用され始められることはその典型
事例と言って良いでしょう。
従来、研究者の間でも「体験活動に比重が置かれ過ぎている」「将来の夢ばかりを追わせていて現実味に欠ける」など、
キャリア教育に対する批判的な見解が示されてきたわけですが、そういった先入観を一旦脇に置いて、今日のキャリア
教育の現状と課題を捉えてみませんか?
本書は、できるだけ平易な言葉や表現を選びつつ、内容ついては水で薄めるような結果にならないよう、心を込めて
発信を重ねてきた「キャリア教育 よもやま話」(筑波大学キャリア教育学研究室公式ウェブサイトに2016年7月から
連載されているコラム)の中から、第41話(2018年11月)までを抽出し、厳選した上で、全体を再編集してまとめたものです。

一人でも多くの皆さんが、手に取ってくださることを願っています。