教員著作紹介コメント(塩川宏郷先生)

塩川宏郷先生(人間系)よりご著書の紹介コメントをいただきました。(2016/08/01)

【本の情報】
『親子で乗り越える思春期の発達障害 : 家庭、学校、友だち、進路…将来の不安を減らす本 : 自閉症スペクトラム・ADHD・LDの特性を理解し支援できること 』塩川宏郷監修.河出書房新社,2016.1【分類378-Sh73】

【コメント】
 ここ数年、発達障害の診断や対応についてのマニュアル本がたくさん出版されるようになりました。発達障害に対する関心が高まりつつあることは歓迎されます。一方で、まあどれを読んでも同じことが書いてあるというような通り一遍の面白みのない本が多いとも感じます。
 本書は発達障害の思春期に特化して、思春期をうまく通過するために、発達障害を持つ本人は・家族は・地域はどうすることがよさそうなのかがまとめて書かれたもので、やはり同じような内容の本はたくさんありますが、視点を多少変えて解説を試みたものです。発達障害を新しい「付加価値」ととらえることができれば今まで見えにくかった地域社会のとるべき活路とでも言える方向性が見えるのではないかという視点です。監修本で、ライターと大げんかしながら出来上がった本です。どうぞ中身をご確認ください。ご質問・ご意見をお寄せください。