教員著作紹介コメント(島田 康行先生)

島田 康行先生(人文社会系)よりご著書の紹介コメントをいただきました。(2017/08/21)

【本の情報】
『ライティングの高大接続 : 高校・大学で「書くこと」を教える人たちへ 』渡辺哲司, 島田康行著 東京 : ひつじ書房, 2017.6 【分類375.86-W46】

【コメント】
 一人の学生にとって一連・一体のものであるべきライティング教育が、高校と大学の双方で、独立的かつ自己完結的に、断絶や重複を露呈しつつ行われています。そこで本書では、高・大の間でつながりの悪いところはどこか、なぜそうなっているのか、どうつなげばよいかを、教師の視点から考えてみました。高卒者の半数以上が大学生となる現代日本のライティング教育の内容を、高校から大学へと続く一体のものとして、単なるハウツーを超えて論じます。
 私にとって、このテーマでは『「書ける」大学生に育てる―AO入試現場からの提言』(2012)以来の著作です。共著者の渡辺には『大学への文章学 コミュニケーション手段としてのレポート・小論文』(2015)『「書くのが苦手」をみきわめる―大学新入生の文章表現力向上をめざして』(2010)の著作もあります。