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読本
[読み] よみほん
[始年] 18世紀後半
[Y1] 江戸文学作品の一。絵画を主とした草双紙類に対し、文章を主としたもの。
[Y2] 形式的には半紙本五冊を単位とし、長いものは数十編に及ぶものもあり、各編二、三図の挿絵が入っている。始まりは上方で、後江戸に渡る。
[Y3] 寛政の改革で洒落本や黄表紙が弾圧されたのを契機に儒教的倫理感に裏打ちされた文学として流行、文化(1804年、18)文政(1818年、30)期に最盛期を迎える。
[Y4] 内容としては馬琴の『南総里見八犬伝』のような英雄伝や中国小説、歌舞伎からとった敵討ち、御家騒動が主題となった。
[Y5] 北斎、国芳といった人気絵師が作画に携わっている。
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