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テンペラ
[読み] テンペラ
[始年] 10世紀頃
[Y1] 10世紀西洋ではエンカウスティック(蝋画)に代わり流行し、ラテン語temperare(絵具に展色材を混ぜる意)からきた用語で、卵黄や膠を混ぜた不透明顔料を用いる画法。写本装飾には金箔との併用や卵白を用いるが、標準的には卵黄と水のエマルジョン。
[Y2] 1266-1337年生存のジョットから、卵黄だけを用い(チェンニーニの本)、13-14世紀に最盛期を迎える。
[Y3] 1416-92年生存のフランチェスカは乾性油を混ぜ、ホルバイン(1497-1543)やデューラー(1471-1528)は一種のテンペラベースである。
[Y4] 15世紀後半の油彩画発達までの主要絵画技法で現在でも使用されている。
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