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丹絵
[読み] たんえ
[始年] 17世紀末
[終年] 1716年
[Y1] 浮世絵筆彩色の一様式。鉛に硫黄と硝石を加えて燃成する鉱物性顔料(=丹)を墨摺絵に筆彩色したもの。
[Y2] 浮世絵版画の初期に行われたもので、貞享(1684-88年)から正徳(1711-16年)が最盛期。
[Y3] その後紅絵にとって替わられる。写実性に欠けるが、おおまかで闊達な彩色は初期版画の力強い描線と共に芸術味豊かな作品が多く、判型は大きなものが多い。
[Y4] 丹絵の作家としては、菱川師宣とその一派、鳥居派初期の絵師、奥村政信、西村重長、懐月堂派などである。
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