目次へ | トップへ

肖像画
[読み] しょうぞうが
[始年] 起源不明
[Y1] 2-3世紀、エジプトのファイユーム出土のエンカウスティック(蜜蝋画)による肖像画あり。
[Y2] 344-408年頃生存の顧愷之は、「女史箴図」(摸本)にあるように肖像の名手。肖は「似すがた」の意味。特定人物の描写を目的とした絵画を言う。中国では「勧戒画」「聖賢画像」として発達、相似性と人格内面表現を「伝神写貌」として概念化。
[Y3] 366年、敦煌千仏洞壁画。信仰の対象として仏教は仏像、頂相(禅宗の祖師像)、祖師像(黄檗宗を主とする)など、広い意味の肖像を産み出す。
[Y4] 888年、巨勢金岡、御所障子に漢詩人を描く(日本記略)。
[Y5] 1173年、最勝光院に常盤光長、日吉御幸等を描き、隆信、面貌を描く(玉葉記)。
[Y6] 1221年、信実「後鳥羽天皇像」を描く(吾妻鏡)。
[Y7] 13世紀前半「三十六歌仙絵」(佐竹本)描かれる、など、藤原孝信の似絵の画系も出現。
[Y8] 1276年、伊信「三十六人歌仙」図。
[URL] 主題分類へ