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摺物
[読み] すりもの
[始年] 18世紀中葉
[Y1] 1722年、好色本禁止等出版取締令。
[Y2] 1765年、絵暦交換会が流行。
[Y3] 趣味人が新作の狂歌などに絵を描き添えて正月に配る絵暦や歳旦摺物や、浄瑠璃、長唄、踊りの会、役者襲名披露等に配られるこれらの木版の私的出版物を言う。摺物は非売品で、採算を度外視し制作、度々出る出版物取締令に係らず、当局の検閲を免れたことなどが原因で、用紙、彫摺、絵具にも贅を尽くしたものが多く、絵師の技量、当時の彫摺の最高水準を知ることが出来る。
[Y4] 色紙判で画文併載の判型が最も一般的である。俊満や北斎派がこの摺物を多く遺している。
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