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砂子
[読み] すなご
[始年] 開始年未詳
[Y1] 箔を細かくし画面にまき、装飾性を出すやまと絵の技法。
[Y2] 11世紀後半以降、仏画に切金技法が盛行、装飾性を増す。
[Y3] 1164年、平家納経は砂子技法で装飾経の代表となる。
[Y4] 砂子の製法は、まず箔を一枚ずつ粗目の振り筒に入れ穂先の硬い強い筆でつつき、かき混ぜ、粗粉とし、再度筒を通す。膠液(通常の三倍希釈程度)を塗った画面にこれを蒔く技法を言う。
[Y5] 蒔き方は一般に、画面に近づけ、筒を筆などで叩きながら薄目に蒔き、生乾きの時、紙を当てて抑え、乾いてより更に蒔きたい場所に膠液を塗って、再び砂子を蒔く方法が用いられる。
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